最悪な天候の2022年シーバス、たかちゃんとの県内遠征から先も、この釣れないにしにしは地元で魚を探してた。
水温を朝夕と計り、月齢を見る。間違いなく例年なら落ち鮎が水面でパシャる、はず、だった…が。
その期待は毎日毎日毎日毎日裏切られた。
ほぼ絶望的な気分だけど、それでもまあ、エクスパンでキャストするのが、何となく楽しかったので、飽きずに懲りずに、川の上流と中流を歩いて投げてたのです。
投げてて楽しい、これ大事です。
そんな折、それまでついぞ降らなかった雨が、突然バケツをひっくり返したかのように、ほんの20分程降ったのです。
折よく自室で寝転がっていたこの男、勢い良くお布団を蹴り飛ばし、寝間着のまんまで川へGo!そそくさとまたエクスパンを伸ばした。携帯ロッド様々の準備の速さである。
この雨が、この時だけ、状況を変えてくれた。
どこから沸いてきたのか、水面はバチャバチャと落ち鮎が飛んでいた!
ただ、水温も雨のせいで下限ギリギリまで落ちていた。そのせいか、鮎飛びはあるけどボイルは無い。けど、絶対、絶対だ、今ここにシーバスが居る!
そんな確信を持って、水面下を攻める事に。
落ち鮎のセオリー、水面ドリフト? なにそれ美味しいの? と言わんばかりに、今回もサーフ用ミノーを水中に噛ませ、ラインをやや張りながらドリフトさせる。
モッソ…と抑え込まれ、流されるはずのラインが留まる。
刹那にリールを巻き、ラインテンションを掛け、バットまで入れるようなフッキング!
綺麗に曲がりつつも、増水の流芯から、今度こそ本当に今季最後かも知れない魚を引きずり出してやった!
諦めない根性と気合いとガッツとファイトが、この一匹を手にする原動力。
そしてまた、2022年の苦戦の記憶が刻まれたのです。
【タックルデータ】
ロッド:Beams Xpan7.10LHTS(Fishman)
リール : 炎月101HG (シマノ)
ライン:オシアジガーMX4 PE 1.2号(シマノ)
リーダー:HDカーボン5号(DUEL)
ルアー: タイドミノーサーフ135(Duo)
フィールド:新潟県
魚種:シーバス
アングラー:西村均