明日2月9日予約開始のBRIST comodo 7.5H
このロッドの構想から発売まで約5年。
開発秘話をフィールドテスター山崎が語ります。
「BRIST comodo 7.5H」
「comodo6.10のように4ozを投げる竿ではなく4ozも投げれる竿が欲しい」
つまりcomodo6.10よりもっと汎用性の高い物を作りたかったのだ。
当時の広島県はまだコノシロパターンが成立していたものの、
その後訪れる釣れない県への前兆がでてきていた。
- 安定しないコノシロパターン
- イナっ子等との混合ベイト
- 1日に何度も変わるパターン
- 軽いルアーは10g〜
- 重いルアーはジョイクロマグナム等の4oz
この条件、全てが扱えるロッドが欲しい、そんな無茶難題をお願いした。
ロッドの作製は困難に困難を極めた。
・軽いルアーを投げる為には柔らかく軽いルアーの重みを載せれて曲がるブランクスがいる
・それに対して重いルアーを投げる為には重さに負けずしっかりした反発力を持つ力強いブランクスがいる
相反するその2つを叶える、そんな夢の様な竿を作る、そんなプロジェクトだっだ。
まず最初に出来たプロトモデルはこちら
ワンピースの7.4ft
この竿はフニャフニャだったがバッドパワーが強かった。
しかしピンポイントへビッグベイトを投げにくかった。
アカメを釣ってテストした結果ではパワーはなかなかの物だった。
次に出来たのがこちら
7.8ftの3ピース
今度はシャープすぎてカチンコチン。
ビシバシとピンへキャストは決まるが
あんまり曲がらないので力が乗りにくい、
そしてバイトを弾きまくった。
ランカーを何本か釣ったがとにかく魚がよく暴れた。
そしておおよその目星がつき、出来たのがこちら
7.10H。
この時は89XXXXHの製作もしていて
この時はまだ7.8XXXHだった。
7.8XXXHはその後83ftへと伸ばし
後から考案したこっちの方が先にできあがった。
7.10Hになったところで問題が発生した
グリップエンドが長すぎてベストを着ていると非常に邪魔になり
加えてそしてまだ硬すぎた。
またさらに新しいプロトを作ってもらう事に…
そして出来たのだが、グリップエンド短くなってない!
ということで
届いたばかりのプロトをぶった切った。
ノコギリで切って短くして焼いて取り出したバランサーをぶち込んで完成。
テストしてみたところ
ヒラスズキの80オーバー、アカメを釣り上げた。結果は良好!
しかしグリップエンドを変え、更にレングスが変わる為に
一からやり直しということになり、大変な作業になった。
そう、理想の物を作ろうとすると「感覚を伝える」のが本当に大変なのだ。
そしてようやく煮詰まってきて出来たモデルがこちら
めちゃくちゃカッ飛ぶこの竿!
ペニーサックやパンプキンが遥か彼方へバッヒューンと飛んでいく!
ウェーディングでのブリ
ビッグベイトシーバスでのランカーシーバス
ようやくこれで完成と思っていたのだが、
そこでまた悪魔か天使が俺に囁いた。
後半へ続く…