こんにちは!テスターの山田です。
さて、シーバス翻弄記二つ目のお話は、男の子のアドレナリンが萌え(燃え)立つロックショアからのアプローチです。
磯場なら日本全国沿岸で有れば大かれ少なかれ有るポイントだと思いますが、福井でもリアス式海岸線が多い為にポイントには事欠きません。
ただし、ポイントの危険度では超一級。
岬に隣接している磯場では、潮通しも良く魚の接岸率も高く大物や青物の回遊も期待出来るポイント。
危険度が高い為に、スパイクシューズ、フローティングベスト、ウエットスーツやゲーターは必須。
クライミングや根渡りも有るのでフルフィンガーグローブや、ヘルメットなどの装備も有るとベストですね。
一昔前ではウエダースタイルで入磯する事も多かったのですが、今では安全面や機動性面の考慮で、ウエダースタイルは無くなりつつ有ります。
と、言いながらもこの日はまだポイント開拓で、ウエットスタイルの装備が手元に無く、凪と言う事もありウエダーでの入磯。
はい。案の定、全水没スタイルとなりました。
私は水没慣れしていますが、万が一水没しても慌てないと言う事が大切。
しかし凪だから良かったと言うだけで、
波立った日ならアウトだと思われます。
何よりも【装備は完璧に】と言う事ですね。
話が随分と外れてしまいましたが、いよいよ磯です。
千葉時代ではシーバスの産卵南下で冬場に訪れる事が多かった磯場ですが、日本海側で冬場に磯に入る気にはなりません。
冬の日本海は激荒れの代名詞にもなるくらい荒れます。
凪の日も少なく、ちょっとの風でも波立つこの海で仮に磯に入ったなら、1発目の波で死ねる自信があります。それくらい暴れる海です。
落ち着くのはゴールデンウィーク過ぎくらいの様です。
崖を登り、スリットを泳いでポイントに着くと、そこはベタ凪。。。。。
しまった!潮が動かない海だったんだ!と気がついても後の祭り。
ベタ凪の海は生命感を喪失しています。
持ち込んだタックルは、BRIST VENDAVAL10.1M。
ロングレングスで超絶な飛距離を叩き出すこのロッドですが、感度の良さも筆頭するべき点です。
どうしても感度がプアになりがちなロングレングスロッドですが、VENDAVAL10.1Mはルアーの挙動変化をしっかりと手元に伝えてくれる為に、微弱な流れの変化やウィード越しに大岩やブレイクの位置の特定に非常に役立ちます。
初めてのポイントでも、アーから伝わる情報量を駆使し、ただ闇雲に投げまくるのでは無く、の着きそうなポイントを短時間で絞り込む事。
それが、移動に時間のかかるロックショアではとても大切な事だと思います。
勿論この性能は、広大なサーフエリアでも非常に優位になる武器だと思います。
流れの無い海でも潮目は出来るので、その動きを注視しながら潮目がブレイクに掛かる時を狙います。
2時間ほど経ったでしょうか。
潮目が突如変化し、ブレイクラインに触れました。
「今か?!」
狙い済ませ、VENDAVAL10.1Mをフルスイング!!
潮目を飛び越えたポイントまで100M近く飛ばします。
表層には生命感が無いので、ルアーをカウントダウン。
巻く。巻く。巻く。巻く。。。。「ここ!」
【ドンッ!!!】
何者かが、ルアーを引ったくって行く!
巻け!巻け!巻け!巻け!!!
何度も何度も何度もウィードに突っ込まれる感触が伝わる。
それを10.1Mの強靭なバットパワーで剥がす!
そして再び
巻け!巻け!巻け!巻け!巻け〜!!!
ロッドを垂直に構えながらとにかくゴリ巻き
1秒でも反撃のチャンスを与えない!
それでも根に入って行こうとする。
更に巻け!兎に角巻け!
巻け!巻け!巻け!巻け〜!
「くううう〜!遠い〜!辛えぇぇ〜!」(心の声)
よし!寄せた!。。。。でけえ!
自分の根周りに寄せたら、ここからは慎重に。
足元に突っ込もうとするシーバスをドラグやクラッチのオンオフを駆使してイナす。
体力の有り余っている奴だった様で、ここからの突っ込みがエゲツなく強い!
このファイトは絶対にロングロッドでなければ無理な領域。
そして。。。。キャッチ!!
「やった。。。獲れた。。。」
まるで地球外の惑星に立っている様なロケーションのロックショアで、
まさに生死を賭けた一騎討ち。
コレはアドレなる〜!www
ロックショアで出逢うシーバスはまた一味も二味も違う感動が有りますね。
その出会いを確実にしてくれる高感度、飛距離、パワー。
VENDAVAL10.1にはその全ての要素が詰まっています。
やはり、「福井ではこの釣りは外せない」のだと、ひしひしと感じながらロックショアを後にしたのでした。
【タックルデータ】
ロッド:BRIST VENDAVAL10.1M(Fishman)
リール:ANTALES DCMDXG(SHIMANO)
ライン:Super FireLine CRISTAL 0.8号(Berkley)
リーダー: R18FLUORO LTD10lb (SeaGur)
ルアー:Shalldus35(BlueBlue)
フィールド:福井県
魚種:シーバス
アングラー:山田大輔