来年に思いを馳せる渓流シーズン締めくくり

早いもので2021年ももう10月。
半月も前は、渓流トラウトのラストシーズン、
時間ある限り沢を歩いて、
最高の魚体を求めていました。

今年のラストは、ヤマメのすげーのを釣りたい…!
と、AUX松野くんと連絡を取り合い、
どこの河川がどうだった、どこの沢にすげー赤鬼がいた!
と、二人とも産卵目前の赤鬼ヤマメに狂っていました。
勿論そんな時期のヤマメは、シーズン中のどんなトラウトフィッシングよりも難しい。
産卵を目前にして、食性では口を使わない、
威嚇の為に口を開くが、その口、いや頭は
砂利を掘るために硬くなり、フックすら中々貫けない。
そして警戒心はMAXレベル、少しでも他者の気配を感じたら即座にどこかへ消えてしまう…
そんな難しい赤鬼をどうやって仕留めるか。
その日の釣りは、雨後の影響が水量を上げ、
そしてやや濁りが入っていた。
これなら人の気配はかなり隠せるな…
そして目指したポイントは、アングラー返しとなっている、
長いゴルジュの遥か上流。
ここまでは他の釣り人に狙われていて、
そうそう釣れはしないだろう、が、
このゴルジュの先はシーズン通して未踏のはず!
ウエットスタイルどころか、装備はキャニオニングスタイル、
上下ウエットスーツに最小限のルアーとギア、
手に持つのは収納したエクスパン43LTS。
一匹、ただ一匹の最高のヤマメを求め、
泳ぎ抜いたゴルジュのインレット。
この雨で、遡上待機していたヤマメは、
必ずここに付く!
普通のヘビーシンキングミノーじゃ、
ケツからストンと沈んでしまい、ピンポイントしか狙えない。
それじゃ威嚇バイトを誘発させにくいので、
同じウェイトでも水平姿勢のミノーを選び、
流れの中をより長距離ドリフトさせて、
要所のみアクションを入れる。
カラーもやたら派手なのをチョイスした。
1投目は撃ち込みをややすかして空振り、
2投目はそれを補正して完璧なキャストとトレース。

そしてそれは、そこに居た。
頭をこちらに向け、短距離ではあるがチェイスした。
次、3投目が勝負!

立ち位置を数歩下げ、魚に見付からないよう、
細心の注意を払ってひと呼吸。
ひねった手首がエクスパンを曲げ、
その反発力がルアーを一直線に弾き出す。
ストリームヘッドに入ったルアーが水を噛み、
アクションを入れた時、ガンっ!と伝わる硬いバイト。
フックを貫通させる為に、普段より強めに入れたフッキング、
細いラインのアワセ切れの可能性もバットがしっかり受け止め、
手元までのヘッドシェイクやローリングも全て楽しみ、
手にしたヤマメは赤鬼寸前、
これでもか!と言う位にヤマメヤマメヤマメぇ!
と主張する、鮮やかなパーマーク、体高、桜色。
ヤマメ
ヤマメ
今季をこれ以上ないくらいな締めくくりが出来ました。
そして迎えた禁漁期。
思いは2022年、次のシーズンへ。
解禁はどこ行こう、来年は遠征出来るかな?
と、この一匹を思い出して酒が進むのです。

そうそう、この魚とは別の一匹、
動画撮影に成功しております。

YouTubeでオフシーズンをお楽しみ下さい

【タックルデータ】
ロッド:Beams Xpan4.3LTS(Fishman)
リール:アルデバランBFS XG(SHIMANO)
ライン:ピットブル4 0.5号(SHIMANO)
リーダー:ナイロン1.2号
ルアー:テトラワークス トト48HS(Duo)
フィールド:新潟県
魚種:ヤマメ
アングラー:西村均

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