週間ランカー、月間モンスターを仕留めるためのタックル選び。 フィールドテスター西村の2021年メモリアルシーバス完結編

前回、前々回とランカーシーバスが続いたけど、
そこからの天候はひたすら雨。
川は毎日濁流で、日々水温が落ちていく。
純淡水域では下限と考えている分水領まで冷たくなった…
今年は今度こそこれで終わりかな…

そんな事を考えていたら今度は好天が続き、
ギリギリ水温はもち直した。
これならもう一匹やれるのでは…
と言う期待と裏腹に、魚の気配はまるで無し。
だけど諦めきれない理由がある。
先日、川を眺めていたら、まだ僅かだけど、
鮎の産卵のパシャパシャがあったのです。

鮎ならこの冷水に耐えられる。
けれどシーバスは耐えられないだろうな。
でも、デカブツだったらギリギリ居残っているかも知れない。
そんな思いで通った最終日。
水温、月齢、ベイトとなる落ち鮎。
その全てがラストチャンス。
この日、このタイミングを逃したら、2021年のリバーシーバスは完全終了。
背水の陣で挑んだその日の天候はなんとゲリラ豪雨w
河川は濁流となっていました。
釣りをしている間も時折すんげえ土砂降り。
けど、その豪雨が最後のランカーを連れてきた。

雨が降るたび、川の流れは速くなる。
そのタイミングで、橋桁の辺りで水面が割れている。
確認出来る捕食はその一匹のみ。
あの魚が、今季の最後の一匹になるだろうな~

タックルは前回同様にクローラ83、
この毎度お馴染みの構築は、
リバーシーバスのドリフトメソッドには自分の中で最適解。
食い込みの良いティップ、ランカーを障害物から引き剥がす強いバット、
ロッドを立てて操作しやすいグリップの重心位置。
もはや自分の腕の延長、いや指の延長と化したタックルで、
カゲロウ124Fを橋桁の手前ギリギリまで流し込む。
余り攻めすぎると引っ掛かっている流木に喰われる、
ルアーを潜らせても流木に喰われる。
狙えるのは橋桁直前1m手前まで、
そして入れられるレンジは水面下30cm未満。
魚がバイトしてもいきなりフッキングは出来ない、
最初にそこから剥がさなければ、
1.2号のPEや25lbのリーダーなんて瞬殺される。
100cm✕30cm。
僅かそれだけのピンを正確にトレースする。
そんなキワい釣りこそベイトタックルの真骨頂。

数度通したルアーに遂に水柱を上げたそいつは、
フッキングしないでロッドに乗せただけで、
あ、こりゃあでけえ!と感じる重量感。
やわ~~~っと流木から剥がしたそのままで、
スウィープフッキングをしたら、
いきなり上流に走り出した。
でかい奴ぁ下流へ行かん、上流へ走る。
そして体力を温存してから一気に下流へターンする。
その時にバラしやすいけど、
クローラのベリーはきっちりとそれに追従する。
細PEをキリキリと鳴らしながら上へ下へ走り回り、
時折大迫力でエラ洗いを魅せてくれる。
銀色の鱗がヘッドライトの灯りの中で、
ギラギラと反射する、最高の時間。
手にした魚体は今季ラストを締めくくる、
貫禄のシーバスでした。

 

天候やタイミングに恵まれず、苦戦した2021年。
振り返ってみれば、結局例年通りの、
週間ランカー、月刊モンスターを再現出来ました。

 

釣れなくて辛い、またホゲかよ!
そんな日もある、そんな年だってある。
けど、何だかんだで最後に結果に結びつけるのは、
投げ続ける根性と気合いとガッツとやる気。
そして投げ続けられるタックル、信じられるルアー。

皆様のその選択に、Fishmanロッドが候補になってくれたら、嬉しい限り。
2022年もそんなフィッシングギアを送り出したいと思います。

【タックルデータ】
ロッド:BeamsCRAWLA8.3L+(Fishman)
リール:クロナークMGL151HG(SHIMANO)
ライン:FishmanPE 1.2号※プロト(Fishman)
リーダー:フロロカーボンリーダー25lb
ルアー:カゲロウ124F(megabass)
フィールド:新潟県
魚種:シーバス
アングラー:西村均

Beams CRAWLA8.3L+


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