ビームスインテ79UL。
言わずと知れた、ウルトラライトの長距離砲。登場から数年、全国各地でどれだけのデカメバルを仕留めたか…その実績は言わずもがな。
けれど、にしにしはその79の発売の頃、既に2、3歩先を見てた。
「きっと今よりプレッシャーが高いフィールドが増える」
「ならばプレッシャーの低い、更に遠くを撃てれば…?」
「いや、ちょい波の時に一歩二歩下がって使えるロングインテがあったら!?」と。
最初のプロトが手元に届いたのは二年ちょい前。真冬のスキー場の空き地でキャストテストした動画がこれ。ここからこんなに戸惑いと苦戦が続くとは…笑
あれから何度も手直しして、時に全然方向性が違うプロトができてしまったり、おあ~!こうじゃねえ、違ぇ!と苦悶しながらも、遂に完成形が見えてきました。
「79ULの15m先で、79ULと同じ釣りが可能!」
「立ち位置を下げなきゃならないシチュエーションで何歩も下がって同じ釣りができる!」
「10ftに迫るレングスのウルトラライト!?」
「しかもそれがベイトロッドだと!!??」
ハイパーUL砲 98UL、その最新プロトを持って、今季初の磯メバルへチャレンジ。少し波気があり、普段の立ち位置より下がってのアプローチ。それでも79を遥かに凌駕する飛距離。
波間に時折見えるのはイカの幼生の発光?チカチカと光るのが見えたので、もしかしたらふわついているイカを食べてるか?それならメバルクランクでプカプカが良いかな…と、付けたルアーはリッジ43SS。
スローシンキングだけど、フックを小さくし、残浮力を上げて沈みの速さを極力落とし、より長くピンの上に留まるように調整した。
ロングレングスのブランクスを立てて操作し、今までより遠くに生えるようになった海藻の上に長時間置いておくと「ツィ、ツンツン」…と引っ張る感覚。
79ULと変わらぬ感度で、より遠くの魚の生命感を手元に伝えてくる。フッキングし、ロッドを立てれば、約2フィートは長いブランクスが、瞬時に海藻帯からメバルを引き剥がす。
素直にスッと入るバットは、PE0.4号リーダー1.25号の細いセッティングでもラインブレイクの心配なく、まるで磯竿2号くらいのイメージで、しっとりとしたファイトが楽しめる。
磯へ抜き上げたのは、ナイスコンディションのデカい奴。狙って捕った一匹は格別ですよ。
この釣行で、今のプロトの不満な点が見えた。そしてそれは工房で調整して貰った。その調整箇所の確認キャストで、ビタリと決まった!!
次の釣りが楽しみでならないね~。
【タックルデータ】
ロッド:Beams inte9.8UL(プロトタイプ)(Fishman)
リール : ALC-BF7 (アブ)
ライン :X4 PE0.4号(デュエル)
リーダー:HDカーボン1.25号(DUEL)
ルアー: リッジ43SS
フィールド:新潟県
魚種:メバル
アングラー:西村均
【使用アイテム】
ラインコーティングリキッド:PE革命
→https://www.fish-man.com/PEkakumei.html
Beams inte9.8UL