ある晴れた昼下がり。
むっちゃ寝坊したこのにしにし、余裕をぶちかまして大規模渓流に入りました。
まだ雪代が終わりきってない春は、朝イチに行ったって魚は動かないからね!暖かくなってから行こう、そうだ、寝坊しよう…そして寝過ぎてからの短時間釣行となりました。
大場所のトローンとした流れ。偏光グラス超しに見える沈した大岩、そこにボトムから舞い上がる流れが当たって、もう絶対そこだろ!?と感じたポイント。ブランシエラ48ULにミノーを付けて、手首一閃、ばっちり決まったキャスト。
ルアーを沈め、テロテロ~…っと流しながら、その岩のそばを通過させたその瞬間、ドン!と重いバイト!フッキングを入れ…あ!やべえ!ドラグが緩かった!フック刺さらねぇ!!!
ヘッドシェイクの感覚からしても、こいつ絶対でかい!それなのにフッキングが…プン!と、バラした感覚が手元に伝わってきた…。
フックは先だけが刺さったんだろう、テコの原理でばっちり伸ばされてしまった…。
やっちまった…と、あの岩に、無念の視線を送ると、なんとそこにまた張り付いていた!とは言え、今バラしたばかりの魚だ、もう食わないだろうなぁ…と、何個かのミノーを目の前に通したけど、時折イヤイヤ!と身悶えするばかり。
今季初のチャンスを逃してしまった…あ、金属片試してないや、スプーンを鼻先に撃ってやろう。これで駄目ならあの魚は諦めだ。そしてなんと、一度バラしたそいつは、金属片の煌めきを観た瞬間!バクーっ!とスプーンに食い付いた!
今度はがっちりドラグは締めた、バットまでフッキングをぶちこみ、重いヘッドシェイクをブランクスでいなし、時折見せるダッシュはややドラグで耐えた。そしてネットに入ったのは、素晴らしい魚体の大岩魚!
ここまで成長すると、捕食だけでなく、鮭のように威嚇でも口を使うのだろうな…そうでなければ、バラしてすぐまた喰ってくるなんて、そうそう無いと思います。
鮭鱒の釣りの奥深さをまた垣間見たような。
これほど感動した釣りはいつ振りか…ピン撃ち、ルアー操作、ミスからのフォロー、そして出会い。これだから渓流ベイトは辞められない!
【タックルデータ】
ロッド:Beams blancsierra4.8UL(Fishman)
リール : アルデバランBFS XG(シマノ) ※カスタムパーツ: アベイル
ライン : ピットブル4 0.5号(シマノ)
リーダー:HDカーボン1.2号(DUEL)
ルアー: バックス5.1g(アングラーズシステム)
フィールド:新潟県
魚種:岩魚
アングラー:西村均
Beams blancsierra4.8UL
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