ハイサイ♪沖縄の照屋です!
今回は新たな相棒「BC4 6.10XH」のデビュー戦。普段カヤックフィッシングでは、リーフの内側…砂地に珊瑚礁が点在する水深2~5mの浅瀬でタマン(ハマフエフキ)を狙ったり、リーフの外側…水深20~30mの岩礁滞でアカジン(スジアラ)を狙って楽しんでいるのですが、その境目にリーフエッジと言うエリアが存在します。
リーフエッジは密集した珊瑚礁が内海と外海を隔てるようになっており、外海からの流れやうねりがぶつかり大波が巻いているエリアが大半で干潮時には陸地になるような激浅ゾーン。それゆえ危険で近づけなかったり、大型魚を掛けてもラインブレイクのリスクが極めて高い棘の要塞。
新たに手にしたBC4 6.10XHなら今まで避けていたリーフエッジに潜む猛者達と戦えるのではないか…と思い、前々から目星をつけていた比較的波が立ちにくいリーフエッジエリアの調査へ。
潮位が日中に最も下がる夏の潮から夜に大きく動く潮に変わり、日中は潮位変動幅が少ないので夜中の干潮から満潮に向け大きく潮が動く朝イチ狙い。日が昇り満潮1時間前にエントリー、辺りを観察するとトビウオの稚魚やシラスベイトも寄っていて追われている気配もあり何か起こりそうな予感。
そうこうしていると、潮目、ベイト、潮の抜けが良いスリットなど要素が複合するエリアを発見!表層を引けるシンキングペンシルをキャスト!
根掛からないよう表層を左右に飛ばしながら千鳥アクションで誘い、獲物が潜んでいそうな珊瑚礁の切れ目·割れ目のスリット上で一瞬喰わせのフォールを入れると…
「ゴンッッッ」
開始早々にビッグバイト!! 掛けた瞬間根掛かり!?と思うほどの重量感。
一瞬の迷いが勝負を分ける激浅なリーフエッジ上の攻防!
想像してみてください。遊泳力·瞬発的なスピードトップクラスのグルーパーと水深1mにも満たないドシャローで辺り一面の刃物のような珊瑚礁エリアでのファイト。めちゃめちゃスリリングで興奮するでしょう!!
ドラグを1ミリも出さないパワー任せのファイトでとにかく止めて巻く!!ぶんっ!ぶんっ!と重く振り幅の大きい泳ぎで抵抗する猛者。徐々に距離を詰めると朝日に照らされ黒く浮かび上がる姿。
「えっ!?ま、まさかクルバニー!?」
最後の足掻きでカヤック下から反対に突っ込むも、綺麗に曲がり粘るロッドに任せて耐え高い復元力で浮かせ空気を吸わせる。ついに水面に姿を露にした猛者、勝負あり!!BC4 6.10XHデビュー戦、かつ初ポイントでアカジン(スジアラ)よりも強く獰猛な希少種クルバニーアカジン(コクハンアラ)をキャッチ!!
朝日に照らされた魚体が最高にカッコイイ。
止めるか切られるかの攻防で強化フックも伸ばされる。超スリリングなファイトでシビれました!
アカジンより出会うことが少なく通算でも50UPはこれで3匹目、水深1mにも満たないリーフエッジ上で獲ったのは初めての経験となりました。
避けてたエリアでの猛者に挑もうとヤル気にさせキャッチできたのもBC4 6.10XHを手にしたからこそ。その後も長く列なるリーフエッジを2~3km調査しましたが、小型のトロピカルフィッシュのみでストップフィッシング。
今回初めて使用したBC4 6.10XHですが、パワフルながら気持ちよく曲がるFishmanらしいロッドです。軽いルアーが苦手な300番サイズの重いスプールのリールでも良く曲がり復元力の強いブランクスの恩恵でスプールの立ち上がりも良く、下は15gからストレスなくキャストでき、トップウォーター、ミノー、シンペン、バイブレーションなど、巻きからジャーク、しゃくるようなアクション等々、万能にこなせ、パワフルながらも使用感はBC4 5.10MXHに似ている感覚でした。
簡潔にまとめると、15g程度のウエイトがあればリール300番クラスの重いスプールをストレスなく回せる上に使用感はMXHに近く様々なアクションなども快適に扱えるのに130g弱のジャイアントベイトを思いきり投げてみましたが何の不安もない強靭さ。
もっと早く出会いたかったと思ったほど惚れ惚れする素晴らしいロッド。6.10XHとなら、もっと様々な釣りに挑戦できると思うと次回の釣行が楽しみで仕方ありません!!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
【タックルデータ】
ロッド:BC4 6.10XH(Fishman)
リール:OCEA CONQUEST LIMITED 301HG(SHIMANO)
ライン:SALTIGA SJ DURA SENSOR×8+Si2 2.5号(DAIWA)
リーダー:Ocean Record 50lb(VARIVAS)
ルアー:REVO ROOK99S(BLAZEYE)
魚種:クルバニーアカジン(コクハンアラ)
地方:沖縄
アングラー:照屋聖太