皆さま、ブログの方では大変ご無沙汰しております、プロテスターの上宮です。
さて、横浜釣りフェス直前に公開されましたFishman TVのこちらの動画はご覧いただけたでしょうか?
舞台は五島列島、ターゲットはヒラマサ!
ヒラマサと言えば海のスプリンターとして知られ、磯から狙える魚としてはトップクラスに強烈なファイトが魅力のターゲットです。動画では触れていませんが、実はフィールドは線状降水帯下で強風と豪雨に震えながら、雨が途絶えたスキにカメラを回すと言う大変厳しいコンディションでした。
しかし、それは逆にヒラマサを狙うには絶好のコンディション。ロッドの最終チェックをすると言う意味でも良い釣果に恵まれました。
この動画中、荒れた海面から何本ものヒラマサをブッコ抜いていたあの剛竿、実は新作なんですが、今回からはその新作ロッドの紹介をしていこうと思います。
「磯ベイト」に新たなショアジギングロッド登場!!
磯での青物対応ロッド「BRIST VAJRADANA 」シリーズに2024年の春~夏、追加モデルとしてショアジギングロッドの10XHの発売が確定しました。
記録をたどればVAJRADANAシリーズの開発は2016年頃からスタートしましたが、期待していた方々にはお待たせし過ぎたかもしれないくらい開発に時間を要してしまいました。
ただし、開発者としても申し分のない満足な竿に仕上がっています。
11XHとの違いは?
VAJRADANAシリーズと言えば、既に市販されている11XHがありますが、まずはそれとの違いをご紹介する必要があるでしょう。
プラッギングロッド11XHとショアジギングロッドの10XH、同じXHだからあまり変わらないのではないか?と思われるでしょうが、この2本を両手に持った瞬間にそれぞれ全く違う竿であることがはっきりわかります。
グリップデザインも竿の装飾もブランクのバット径もほとんど同じなので長さが違う程度に感じられるかもしれませんが、それらの共通のリールシートfuji T-DPSを握り、竿を前に振りだしただけで竿のバランスが全く違います。
それはつまり、それぞれに違った用途に向けて作られていることを意味しているのです。
プラッギングロッドの11XHには明らかな先重り感があり、ショアジギングロッドの10XHは手元重心に感じます。実はそれぞれ敢えてそのバランスに作られているわけで、ブランクの長さの違いでそうなっているのではありません。リールを装着してもこの傾向はほとんど変わらず、11の方が若干先重り感が減るものの基本的には前下がりで、10は依然前上がりバランスです。
このバランスセッティングは、それぞれの使用状況に合わせて緻密に設定されています。
プラッギングロッドの11は、ダイビングペンシルを代表とするトップウォータープラグを竿先を腰から下に構えてサビクような操作のためと、キャストの振り抜き時にブレを出さないため安定感を出すために先重り感を若干残しています。
一方ショアジギングロッドの10XHは、縦ジャークでも横ジャークでも竿先を腰から上に上げてジャークするので、竿先を軽く感じる設定にしてあるわけです。
明確なコンセプトの下に作られ、それぞれの使用状況にフィットするよう、「プラッギング用」「ショアジギング用」と専用設計にしているのです。
と言った感じで、今回は既に市販されている「プラッギングロッド」のVAJRADANA11XHと、新たに追加される「ショアジギングロッド」の10XHをそれぞれ手に持った時のバランスの違いにフォーカスしてお話ししました。
次回の内容は…
実はまだまだある違いとこだわりを、それぞれのコンセプトの解説を踏まえてお話しさせていただきます。
ブランクスの曲がりは?張り具合は?グリップの長さは?…
伝えたいことが山ほどありますので、今後もお楽しみに!
BRIST VAJRADANA10XH/2024年3月下旬頃予約開始
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