こんにちは!福井テスターの山田です。
今回はベイトタックルで遊ぶ「秋イカ」のお話しです。
現在、Fishmanではベイトエギングロッドを開発中。モデルも数パターン想定し、改良に改良を重ねてテストしまくっており、理想に近い良いロッドになりかけています。
どうせベイトタックルで遊ぶなら、ベイトタックルが故の優位性を存分に発揮できる操作性や感度を追求したいのです。スピニングタックルでエギングを愉しまれている方でも違和感なく操作できる様なバランス。
そんなことを求めて、様々なシュチュエーションやメソッドを試しながら日々テストを重ねています。
福井県はイカ天国。ショアからはアオリイカ、コウイカ、ヤリイカなどが沢山狙える為、テスト環境には事欠きません。
特に今は「新子」と言われる、春に生まれたアオリイカが釣り頃となってくるベストシーズン。アオリイカは、胴長手のひらくらいが身も柔らかく美味。小さいが故に、エギにも興味津々。面白がっていると、不必要な分まで獲ってしまうので、個人的には3〜5杯キープくらいが目安。キープ不必要なテスト中は全リリースを心がけています。(虐めてしまってはいますが、親イカになって沢山子どもを産んで欲しいというせめてもの願いでしょうか)
さて話しはロッドへ。モデルは「8.3ML」と「8.6M」をテストさせて頂いてます。
8.3MLのファーストに関しては全セッティング変更、8.6Mに関しては一部変更。ソレでもまだ決まってない状態ですが、8.3MLに関しては、感度、操作性につきましては合格点だと思います。
コンセプトとしては「皆が手軽に遊べる安全な堤防などのフィールドで2.5寸を中心としたエギを扱いやすいモデル」を目指しています。
作り替えたこの8.3MLは、ベイトタックルだとは思えないほどの軽快な操作性。正直、既存モデルを使用してのエギングは、どうしてもシャクリのストレスが大きく、ショートバイトや細かな操作にまで気を回しきれなかったのが事実。でも、この8.3MLは凄いですわ。
操作性やバランス、重量が変わったお陰で、意識の大半をエギの動きに集中する事ができる。コレはとても大きな進歩だと思います。
あのナイトで良くある、着底「モゾモゾ…」のバイトまで、明確にキャッチ、フッキングに持ち込む事ができる。スピニングでは難しかった、いきなりギュイーン!バイトやイカパンチバイトだって、クラッチフリーによって違和感無く自然に送り込んでからのフッキング…と言うベイトならではのメソッドでモノにできる。もっと言えばソフトティップとの相乗効果でフッキング率が飛躍的に上がっているのを、この8.3MLでは体感する事ができています。
ベイトエギングって楽しい!ソレを実感して頂ける仕様になっていると思います。
そして、もう1本が8.6M。こちらは3寸を軸とした、少しコアなエギンガー向けのモデルにしようと思っています。
フィールドは磯や、足場の高い堤防、その遠藤性能を活かして、最近流行りのサーフエギング。メモリアルな親アオリイカにも真っ向から対峙できるガチモデルです。
そのレングスとロッドパワーから、どちらかというと男性向けな仕上がりに今のところなってしまいそうですが、まだまだいじれる余地のある状態ですので、やりがいある状態でワクワクさせられます。
もう少し、秋イカ終盤戦を8.6Mでテストを行いデータを集め、当社のスペシャルロッドビルダーと煮詰めていきます。そして実際に来シーズンの親イカ相手にも真剣にテストも敢行したいですね。
さて。こんな感じで、ベイトエギングも本気で始動して行きます。エギングの更なる楽しみを、ベイトタックルの可能性を、エギングの世界でも拡散していきます!
今後のFishmanの動向をお楽しみに!
【タックルデータ】
ロッド:エギングロッド8.3ML&8.6M(Fishman)
リール:Metanium XG SHALLOW EDITION(shimano)
ライン:セフィア8+ 0.6号 (shimano)
リーダー: R18FLUORO LTD6lb (SeaGur)
ルアー:プロスペック2.5寸〜3寸 (カンジインターナショナル)
フィールド:福井県
魚種:アオリイカ
アングラー:山田 大輔