【BC5 8.7H】そのロッドは、常識を覆すヘビーバーサタイルモンスターロッド

皆さんこんにちは、テスターの土屋きゅうりです。※2024/10〜テスターに昇格しました!

今後とも応援のほど、よろしくお願い致します!

さて、6.10MXHの強化週間がひと段落し、開発えのさんに次はなにをプロモーションしていこうか相談したところ、是非やっていただきたいロッドがある。と話を頂き、届いたロッドがまたまたやばいプロダクト「BC5 8.7H」。

またまた常識を覆すロッドが登場しました!今回はこの新製品BC5 8.7Hを徹底解説致します!

※注意 書くことが多すぎて結構文章が長いです笑 覚悟してお読みください!

そもそも「BC5 8.7H」はFishman公式オンラインショップ限定商品です。まずはスペックから。

基本スペック

全長:8.7ft(265cm)
継数:5pcs
自重:258g
仕舞寸法:57cm
グリップ長:47cm
素材:4軸カーボン99%
ガイド:Kガイドチタン+ステン
ルアーウェイト:8-150g
ライン:PE1-5

8.7ftというレングスは取り回しを犠牲にせず、飛距離を出せる絶妙なレングス。また足場の高いシチュエーションでも対応できます。このレングスでこのパワーでも持ち重り感は一切ありません。その上グリップも短めなので取り回し向上に一役買っています。

そして…はい、対応幅おかしい!笑 対応ルアーウェイト8〜150g。つまりシーバスで使うややライトルアーからジャイアントベイトに片足を突っ込むことができると。そんなことあるー??って感じですよね。しかも5ピース…。

ではそんな8.7Hの特長をチェックしていきます。

超パワフルなバット部

写真はフィッシュマンロッドの中でも超パワーロッドである「BRIST comodo 6.10XH」とのバット部比較です。※製品版はコスメに一部変更があります。

見ての通り6.10XHと比較しても一回り太いバットをしています。ロングロッドでジャイアントベイトクラスをいけるロッドともなるととんでもないパワーバッドが必要なわけです。なのでこのバットを見るだけで上限150gは頷けます。実際138gのルアーを不安なくキャストできました。

そして太いバット部を抜き差しするのに助かる滑り止めコスメが憎いですねー!

ティップ部

じゃあ8gいけるってなによ!!ってところ。それがねー、柔らかいティップ部。イメージしてもらいやすいのは「VENDAVAL10.1M」のティップです。張りがあって収束が早いんだけど曲がるティップ。

曲げてみるとわかります!これは8gいけるティップだと。実際に7gのルアーを投げてみましたが、ティップだけでなくしっかりベリーまで追従してくれて、勝負できる飛距離を出してくれます。

はい、しっかり検証してきました。使用したのは「DUO シーク68S」。もはや8gを下回って7.7g。今回メインで使用しているリールがIMZでリールからしてもちょっと軽いので竿の力を借りなければちゃんと投げられません。

では投げていきましょう。…はいIMZデータで50M越え。

糸フケの誤差を10%くらいと仮定しても45Mです。7.7gの小型シンペン45M飛ばせれば十分使えますよね。この下限でジャイアントベイトクラスまでイケるってやばいですよね。

卓越した操作性

強靭なバット、張りがあってしなやかなティップ。そしてファストテーパー気味テイストのロッドですが、それだけではこのとんでもないルアー対応幅を使いこなすことなんて到底できません。

そこがこのロッドのやばいところ。しなやかで張りのあるティップが細かい操作性を実現しているところは想像しやすいと思いますが、しなやかなティップを持っているロッドはビッグルアーをうまく操作することができない。これが通説です。なぜならば、しなやかなティップ部は入力したパワーを吸収してしまうから。

しかし、この8.7Hはベリーとのバランスでそれを実現します。びっくりしたのは「DUO ROUGH TRAILボラペン245F」を操作した時です。

このルアーはシーバス向きビッグペンシルでも最大クラスの245mm138gで、しっかりとしたパワーでリズム良く入力してあげなければアクションさせることはできません。

もちろんティップ部はある程度アクションを吸収します。しかしながら、ティップの張りとロッド全体のバランスで無駄な力を必要とせずこのボラペン245Fを普通に操作できてしまいます。

ミノー・グライドベイトのジャーキングもお手のもの!しなやかなティップは操作時に適度なラインスラッグを出してくれるため、しっかり綺麗にダート幅の大きいルアーを左右に飛ばすことができます。

基本ミノーはジャーキングできても、ビッググライドベイトは上手く操作できないロッドがほとんどなのですが…まぁボラペンの解説でそれができてしまうことはイメージしていただけるかと思います。

感度

さぁここまでで“なんでもできるロッド”なのは伝わったでしょう!

続いては皆さん気になるであろう感度!ここまで色々できる竿なんだから流石に感度は…ビンビンです。ここはB.C.4ブランクスの系譜、感度だって最高クラスなんですよね。やばいでしょ笑

最近個人的に流行っているシチュエーションを例にすると、水深があってボトムが牡蠣瀬のエリアでのナイトバイブレーションゲーム。水深があるのでまずはルアーを着底させます、ここでテンションフォールで着底させますが、まずフォールの際、牡蠣瀬に直撃するとフォール根掛かりしてしまうのでボトムタッチの感度は絶対必須。

そこからボトムを擦りながら牡蠣瀬のエッジを探してルアーを当てていきます。もちろん牡蠣瀬に触った瞬間リフトさせないと根掛かります。そしてリフトさせて牡蠣瀬の一枚上をドリフトさせていきます。で、牡蠣瀬のスリットに入った瞬間ゴンっ!!

もちろん掛けたあとは全力で牡蠣瀬周りから引き剥がします。

…とこの精度の感度が必要なのですが、これを実現するのに充分な感度があります!
この感度を持ちながらもバイトを弾かないしなやかさがあるところが圧巻ですね。

このロッドの使いどころ

まるで使いどころが絞られるような見出しにしましたが、使いどころなんてありません!笑 ホントにバチやハクパターンみたいなアンダー10gルアー主体で勝負するようなケース以外はなんでもいけます笑

特に東京湾奥の初夏〜初冬にかけてベイトの種類やサイズが日によってガラッと変わるようなケースに1本の竿で挑まなければならない時、この竿はベイトの動向にアジャストできるルアーをなんでも投げて、時に緻密に、時に豪快にルアーを操作して必ずあなたの獲れる魚を増やしてくれます!

5ピースってズレない?

さぁ5ピースということで皆さんここ、気になりますよねー。もちろん多少ズレてくる部分はあります。ただーし!そこは細かい気遣いがFishman。なんと今回初のジョイントマークを付けています。三角の頂点をB.C.5ロゴに合わせて貰えばばっちり!

ちょっとズレてもパッと直せちゃうわけです!あとは従来通りフェルールワックスを併用いただくのもOKです!

実は色んな継ぎデザインが可能

5ピースを全部分解したり、継ぎ直したりするのって手間な時ってありますよね。ちなみに横着な僕のことなんですけども笑そんな時、結構好きなのが変速2ピース、3ピースデザインにしてしまうんです。

例えば僕は釣行時、ほぼ折りたたみ自転車を使って移動するのですがロッドホルダーに差しています。が、5ピース状態だと厚みが出てホルダーに入らないんですよね笑 なので変則3ピースをよく使ってます。

こうすると毎回5ピースを繋がなくてもよいのでちょっとだけ楽になります!仕舞い寸を小さくしたいときは5ピース、
ランガンの時は2ピース、3ピース。継ぎ寸遊びも是非やってみてください。

現行機種で似ている竿は?

じゃあこの竿が気になるってなった際、すでに持っている竿と比較することもあると思います。もしくは触ったことのあるロッドを基準としてこの8.7Hがどんな竿かイメージするだとか。

8.7Hに近い機種が3本あります。「BC4 8.0MH」「RIPLOUT9.0M+」「comodo7.5H」です。

特に一番近いのが8.0MH。全体的に張りが強く、ティップはしなやかだが収束が非常に早いのでキレのある操作性が出せる、反発力が強くレングス以上の飛距離が出せる、重たいルアーも比較的いける。この8.0MHを更に重いルアーへの適応能力を上げた重量級上位互換的存在が8.7Hというのが一番イメージしやすいかと思います!

合わせるリールのおおすめは?

8.7Hのヘビーバーサタイルを最大限活かせるリールはやはり36〜38mm径スプールを搭載したリールですね。遠投特化!というリールよりはビッグベイトも運用しやすいしっかりブレーキを効かせるブレーキモードなどがある機種がベスト。

ただやや軽いルアーも平気で投げれるロッドなので36〜38mm径スプールのリールがマッチします。具体的にはフラッグシップならIMZ(Daiwa)、23アンタレスDCMD(Shimano)、ミドルクラスなら23SALTIST TW 150などが非常におすすめです。

ラインは1.5〜4号あたりをメインで使うルアーの重量に合わせてセレクトしていただければOKです。

最後に

ここまで長々と語ってきました、B.C.5 8.7H。個人的にはまたまた常識を変えてしまうロッドが登場してしまったな、と感じています。

本当に色々盛りだくさんなロッドなので、エキスパートの皆様はもちろんのことこれからベイトシーバスを初めてみたい方でもやれることが多すぎて今後購入するロッドの数を明らかに減らしてくれるお得(?)な竿なので自信を持っておすすめすることができます。

皆様のベイトキャスティングライフが更に楽しくなるよう、是非この記事を活用していただければと思います!ありがとうございました!

【タックルデータ】
ロッド:BC5 8.7H
リール:IMZ LIMITBREAKER TW HD-C(Daiwa)
フィールド:東京都、埼玉県
魚種:シーバス
アングラー:土屋きゅうり

【着用アイテム】
グローブ:5フィンガーレス夏用グローブ(Fishman)、フィッシングポーチ(Fishman)

【その他】
ラインコーティングリキッド:PE革命(Fishman)

BC5 8.7H/Fishmanオフィシャル通販限定ロッド

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