【411Lプロト開発記③】使い込むほどに見えてくるもの

前回は2ndプロトのファーストインプレッションをお届けしました。

テストは続きます。今回はレインボーを狙いに行き、また見えてきた部分もありました。

前回記事はこちら↓

【411Lプロト開発記②】弱点の克服と新たな課題

ガイドも一新

1stプロトから2ndプロトに移行した際に、実はブランクだけでなくガイドも大幅に変更しています。

というのも、1stのガイド径がかなり小さく非常に糸抜けが悪かったのです。

僕個人の意見ですが、ガイドを小さくすることによる感度などの恩恵は、今のスタイルではそこまで無いように感じていて、思い切って糸抜けの良い大きめのガイド径に変更を依頼。(もちろんガイドが小さいと軽量化されるなどメリットはたくさんあるんですけどね…)

気難しいバイトも獲れる設計に

今回狙いに行ったのは北海道では至高のターゲット、レインボートラウト。大型のレインボーは特に誤魔化しが効かない最高にエキサイティングなターゲットです。

訪れた河川は近年稀に見ぬ渇水で魚の活性がとにかく低い…。予め目星を付けていたオーバーハングが絡むスリットの深みに賭けることに。

7cmのフローティングミノーをゆっくりドリフトさせると深みからゆっくり大型レインボーが浮上…アクションを入れると鼻先で「チョンッ」としたバイト。

411Lプロトはこのバイトを乗せることができるんだ!!トラウト特有のついばむような小さなバイトをしっかり絡めとるティップとしっかりフッキングが決まるように設定してある強いバット。

この相反する性能を411Lプロトは手に入れてしまったのです…

まだまだ開発途上…

超ショートバイトをしっかり取ることができ、50cmクラスのレインボーをキャッチすることができました。が….実釣の中でルアーをキャストし魚を掛けていく中で、やっぱりまだまだ納得のいかない部分も出てきてしまう。

「もっとティップが入るようになったら更にバイトを取れるのでは?」

「大型に特化しすぎて小型のトラウトのバイトを拾えなくなっていないか?」

などなど…もう考えれば考えるほど終着点に行きつかない…(笑) ここで妥協してもそれなりに良いロッドにはなるでしょう。でも、それなりでは絶対に許されないし僕自身が絶対に許せない!

ということで再びビルダーさんに連絡を入れるのでした…

【タックルデータ】
ロッド:Beams 411L “2nd Proto”(Fishman)
リール :23CALCUTTA CONQUEST XG LEFT(SHIMANO)
ライン:UPGRADE PE X8 0.8号(X BRAID)
ルアー:アルボル70HF(ウッドリーム)
フィールド:北海道 道東
魚種:ニジマス
アングラー:西川 健太

プロトロッド

プロトロッド関連記事はこちら