竿の感度を確かめる為に船に乗った。
その竿とは去年ティップランに使った「63プロト」。更に小さいアタリを感じられるか試したい。
イカより小さい当たり…思い付いたのはアジだった。
東京湾で人気のオフショアアジ釣り「バーチカルコンタクト」通称バチコン。アジがジグヘッドを吸った時のフワッとしたアタリ・くわえた時の微細な“コンッ”というアタリを取れなければ、坊主まっしぐらな釣り物。
仕掛けは胴付き仕掛けのような形で1番下にオモリ。道糸とオモリの間にハーフヒッチで編み込んだハリスに専用ジグヘッドを付ける。ハーフヒッチで編み込む事により棚を自在に変えられる利点があり、魚へのアプローチがしやすい。
また、道糸との結束も感度を重視する為サルカンを使わず、仕掛けと道糸をトリプルエイトノットなどで直接結ぶのも特徴。ワームは通常のアジングワームを使ったり、バチコン用の大きめなワームを使うなど状況・魚のサイズによって都度変えていくことが釣果を伸ばすコツという釣り。誘い方も、潮に乗せてフワフワと漂わせるパターンやシェイクなどリアクションバイトを誘うパターンなど様々。
さて、今回はコマセのアジ釣りとの乗り合い船で圧倒的バチコンは不利な状況。常連さんからも「今日釣れたらいいね…」という声をかけられ不安がよぎる出船。
釣り開始から1時間、2時間と経過し、船長室の無線から聞こえた言葉は…
「今日、ダメな日だわ…」
辺りを見渡すとコマセの人でさえ釣れていない。私の竿先もピクリとも反応がない。
帰港までラスト1時間。場所はベイブリッジの下。
竿先が瞬間に捉える些細なアタリ。確かに感じる生命反応。
この竿はこんな些細なアタリさえも捉えるのかと関心したと同時に釣れたアジを見て、この竿で闘えるという確信にも繋がった。
アジの上顎にジグヘッドが掛かってる。タイミングがズレた状態で合わせると口の横に掛かり、口切れを起こしてしまうのがこの釣りの難しい所の一つ。タイミング・竿の調子全てが合わさった上顎の掛かりを見て、正直釣れたことよりも興奮した笑
本来の目的「タイラバ」でこの感度がどう生きていくか楽しみだ。
【タックルデータ】
ロッド: 63プロトロッド(Fishman)
リール: 16アルデバランBFS XG 左(シマノ)
ライン: レジンシェラー4 0.4号 150m(山豊テグス)
仕掛け: 月下美人バチコンリーダー 逆ダンロング(ダイワ)
ジグヘッド:月下美人バチコンジグヘッド0.3g#8(ダイワ)
ワーム:アジアダーPro ぷるぷるオレンジゼリー(レイン)
フィールド:神奈川
魚種:バーチカルコンタクト
アングラー:引本 岳
【使用アイテム】
帽子:メッシュフラットキャップ(Fishman)
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グローブ:5フィンガーレス夏用グローブ グレー/オレンジ/ブルー(Fishman)
→https://www.fish-man.com/shop/?colorme_item=152507106