秋の大雨にも見舞われながらも、増水した川で99cmのモンスターシーバスと、やっと出逢えました!

Fishmanテスターの上宮です。
そろそろ河口のランカーシーバスがお祭りになってなきゃいけないシーズンなんですが…
微妙な状況の肝属水系です。
おまけに秋の大雨にも見舞われながらも、増水した川で99cmのモンスターシーバスと、やっと出逢えました!

ロッドはRIPROUT!
フィールドは決してこのサイズを容易くキャッチできるような条件ではありませんでした。
キャストする岸から沖にかけてボトムにはテトラが4mほど張り出し、その上を増水で濁った水がゴーゴー流れている。手元に寄せるにはそのテトラの上に魚を浮かせなければならないわけですが、魚が元気なうちは70クラスでも4m先のテトラ際に突っ込まれたら勝ち目はありません。
それをメーターに迫る魚を掛けたわけですから、モンスター対応のRIPROUTと言えど通常のやり方であれば、ひょっとしたら負けていたかもしれません。

今回はベイトタックルのある長所をバッチリ生かす事で、出逢えた魚だったように思います。
では、そのベイトタックルの長所とは何か?
ロングリーダーシステムを組めるって事です。
使用していたラインは、本線が山豊テグスさんのPEレジンシェラーの2号にリーダーが同じく山豊さんのフロロショックリーダー12号を3ヒロ。
12号を3ヒロ?!ってびっくりされる方も多いかもしれませんね。
通常はわたしもこんなシステムは組みません。
PE2号にフロロ7号を1ヒロ半がいつものシステムです。
まぁ、それでもスピニングでのシーバスの一般的システムからはかけ離れているかもしれませんが(笑)

シーバスに対応するような比較的小型のスピニングリールで前述のシステムを組みキャストすれば、トラブルが頻発するのは目にみてますが、ベイトなら割と普通に扱えてしまいます。
ノットはFGなので結び目は小さいとは言え、多少サミングで親指に当たりが強いかもしれませんので、気になる方は5フィンガーのグローブ着用をお奨めしますが、自分は素手でも平気で扱えています。

ひとつ注意点としては、何度もキャストを重ねていると、ノットの本線に巻き付けているハーフヒッチが緩んで来る事です。
放っておけば摩擦部分の緩みに繋がり、最悪スッポ抜けに繋がりかねないので、小まめに結び直すか、ハーフヒッチ部分に小量の瞬間接着剤を染み込ませるといいと思います。
さて、そのロングリーダーシステムを駆使したファイトとはどんなものでしょうか?
有無を言わさずゴリ巻き寄せると想像された方がほとんどではないでしょうか?
実は全く違います。

逆にテトラ際の攻防ではテンションを抜いて、リーダーをテトラに擦らせるようなファイトがこのシステムの持ち味が生きるファイトスタイルなのです。
懸念しなければならないのはラインブレイクだけではなく、フックの伸びや折れも考えられますし、事実今回もフックは伸びかけ、スプリットリングは開く寸前でした。

もちろん、無理をしなければならない状況もありますが、今回はテトラに張り付かれた後でリーダーを擦らせつつもテンションを抜き、もう一度沖に走らせた事で獲れたトロフィーでした。
パワフルなベイトタックルで敢えてテンションを抜くファイトスタイル、そのためのロングリーダーシステム。

ベイトタックルのフォーマットだからこそ獲れた会心のモンスターでした!

Kagoshima Japan
Seabass
Rod :Beams RIPROUT 78ML
Angler :Noriyuki kanmiya