こんにちは神奈川の小笠原です。
今回はFishmanのロッドに合わせるリールのお話です!(ダイワリールについて)
おススメのリールのお話ではなく…もっと突っ込んだ…おススメのダイワのスプール「RCS 1012-G1 スプール」について!
この1012G1スプールはダイワの純正の替えスプールです。
現行のダイワ機で適合する物は、
・ジリオンSVTW
・スティーズA TW
・スティーズSVTW
・リョウガの1000番
現行ではない物は、
・T3シリーズ(エアを除く)
・TD-Zなど
に適合します。(他にもあったらすみません…)
上記のリールの中でも個人的にfishmanのユーザーの方で使用率の高いリールは、
・ジリオンSVTW
・スティーズA TW
の2機種だと思います。
今回はこの2機種のリールと1012G1スプールについてお話ししたいと思います!
この2機種の違いはたくさんありすぎて書ききれないので、今回は搭載されているスプールとブレーキについて!
どちらのリールのスプールにもG1ジュラルミンと言われる、非常に軽くて強い素材が使われています!
そしてジリオンSVTWには1016SVスプールが、スティーズA TWには1016G1スプールが純正で搭載されています!
ではこのSVとノーマルのG1スプールと何が違うの?という言う話なのですが、
SVスプールにはエアブレーキ
ノーマルG1スプールにはマグフォースZ
というブレーキが搭載されています。
エアブレーキとマグフォースZの違いについてもっと噛み砕いていくと、スプールの横に付いているインダクトローターのバネの強さと飛び出る距離が違います!
・エアブレーキ→バネが弱くあまり飛び出ない。
・マグフォースZ→バネが強くかなり飛び出る。
という感じです。
エアブレーキ搭載のSVスプールは、低回転時のみしっかりと安定したブレーキがかかる!
マグフォースZ搭載のノーマルG1スプールは、高回転時のみしっかりとブレーキがかかり、低回転時にはブレーキが抜けます!
具体的には、
SVスプールの場合は低回転のキャストが多い釣り→飛距離40m程までの近距離戦や10g前後までの軽量級ルアーを多様する釣りに向いています!
(シーバスで例えると港湾ピン打ちやバチ抜けなど)
マグフォースZ搭載のノーマルG1スプールは、逆に高回転キャストが多い釣り→飛距離60mオーバーの遠投ゲームや20gオーバーの重量級ルアーのみを多様する釣りに向いてます!
(シーバスで例えると沖堤デイゲームのようなメタルルアーを多様する釣りやサーフや磯のような12cmオーバーのミノー、または20gオーバーのヘビーシンペンなどを遠投するような釣り)
逆に言うと、遠投ゲームでSVスプールを使ってしまうとキャスト後半の伸びて欲しいところで強くブレーキがかかってしまい伸びが今ひとつ。
後半のブレーキを抜こうとブレーキを弱めるとキャスト前半の高回転の初速を抑えきれずにバックラ→糸バッチ~ン!という感じになります。
ノーマルG1スプールも低回転キャストを多様ようなゲームなどで使うと、ブレーキが不安定で同じキャストをする際にあからさまにSVスプールよりサミングする親指が忙しくなります。
実際にはどちらもG1ジュラルミン製の軽量で回転レスポンスの良いスプールなので、不向きな釣りで使っても必要十分なキャスト性能はあります。
でも、どうせならよりベストなセッティングで釣りをしたいですよね!
両リールのスプールとブレーキの違いについてお話ししたのでここからが本題です。
なぜ1012G1スプールがオススメなのか?
それは1016SVスプールと1016G1スプールの中間のいいとこ取りなスプールだから!
まだ話していなかったこの3つのスプールの糸巻き量について。
(ここではソルトルアーで多様されるPEラインの糸巻き量に限定します)
・1016SV→PE1.2号 200m
・1012G1→PE1.2号 200m
・1016G1→PE1.5号 200m
上記の糸巻き量でスプール全体の90~95パーセントの糸巻き量となり、個人的には1番おいしい糸巻き量となります!
この糸巻き量に搭載ブレーキも追加すると
・1016SV→PE1.2号 200m エアブレーキ
・1012G1→PE1.2号 200m マグフォースZ
・1016G1→PE1.5号 200m マグフォースZ
となるわけです。
エアブレーキ搭載の1016SVスプールはそもそも遠投には不向き…。
1016G1スプールで90パーセント以上の糸巻き量を確保するには、太い糸を巻くか細い糸をたくさん巻かなくてはなりません。
すると、スプールの総重量が重たくなってしまい回転レスポンスが悪くなり、低回転キャスト時に不安定になってしまいます。
1012G1スプールはマグフォースZ搭載なので、遠投ゲームはもちろんぶっ飛び!
糸巻き量が少ないから総重量も軽く出来るので回転レスポンスが良く、低回転キャスト時もしっかりと安定感のあるキャストが出来ます!
さらにそのレスポンスが良いという利点は、1.5号以下の細糸での大遠投ゲームでも高い安定感を発揮します!
特に難しい改造等は無くただスプールを入れ替えるだけでここまで幅広いキャスト性能になるからすごいですよね!
仮にジリオンSVTW、スティーズATWのどちらかを所持していて、この1012G1スプールと併用出来る状態であれば現行のFishmanロッドでのセッティングだと
・Beams LOWER7.3L→軽量級ルアーセッティング
・5.10シリーズのLH、Beams CRAWLA6.6L+→近距離ピン打ちセッティング
・Beams CRAWLA8.3L+、Bemas RIPLOUT7.8ML、BRIST MARINO8.0M→中量級バーサタイルセッティング
・BRIST VENDAVAL8.9M、Beams CRAWLA9.2L+→細糸ぶっ飛びセッティング
などなど。
物凄く幅広いロッドと釣りに対応出来るようになりますよ!
来期モデルのBRIST VENDAVAL 10.1Mのテストでも、私はこの細糸ぶっ飛びセッティングでずっとテストしております。
ジリオンSVTW、スティーズA TWをお持ちの方は特にセッティングの幅がかなり広がるのでオススメです!
釣具屋さんとか通販とかで見かけた際には、是非ともチェックしてみてください!
Kanagawa JAPAN
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Angler:Kenta Ogasawara