こんにちは! テスターの山田です!
今回お届けするのは、Beams CRAWLA9.2L+を駆使して巡り合えた『メモリアル・フィッシュ3選』。
「ウェーダーを着ていない釣りは釣りではない!」とか、「水深2m以上は俺のレンジじゃねぇ!」などと豪語するほど、自他共に認めるウェーディング・ジャンキーですが、そんな私の右腕は、Beams CRAWLA(ビームス・クローラ)シリーズ。
特に8.3L+と、9.2L+は、フィールドの規模に合わせて私が最も多用するロッドです。感度、アキュラシー、操作性とバランスの取れたCRAWLAシリーズは、熟練ベイトキャスターの方々はもちろん、スピニングタックルからベイトタックルへ移行してみたいというアングラーの方でも、ストレスなくベイトタックルを楽しんでいただけるモデルです。
●クローラ発売年に捉えた極太モンスター
まずはシーバス。干潟でキャッチした魚です。時はビームスクローラが発売された年、初めて迎えた秋のハイシーズンのことでした。
連日のように9.2L+を振り、既にランカーも数匹キャッチしていたので、ロッドに対する安心感はあります。岸から2㎞の沖合までウェーディングし、この日もドラマを求めてフルキャスト!
潮位が上げへと転じた、その一瞬の流れを捉えたSNECON 130Sでのヒットでした。
追い風も手伝い、恐らく70mほど先でバイトしてきたにも関わらず、シッカリと押さえ込むようなバイトを手元に伝えてくれる。かつ、流れに乗られ暴れ狂う極太モンスターの抵抗でも、パワーと衝撃を吸収する柔軟なテーパーで、(バラシの)不安を一切感じることなくランディングまで主導権を与えなかったこのロッドに、この時、改めて心底感心したものでした。
●巨大クロダイを手にしたライトライン+バイブレーションの組み合わせ
次は、河川中流域で手にした、60㎝超のモンスタークロダイのストーリーを。
流れに乗せてNarage(バイブレーション)をボトムから離さずリトリーブさせるメソッドでは、ラインメンディングが命。バイブレーションのダウンドリフトの難しい点は、ルアーの頭を上流に向けながら、しかもボトムから離さずリトリーブしなければならないところにあります。
ルアーが横を向いたり、下流側を向いてしまうと、ルアーの波動が狂うばかりか、ボトムから離れてしまう。モンスターは、こういったルアーの動きを見切ってしまうのです。
少しでも難点を解消したい。なるべく細いラインセッティングで流れの影響を受けづらくし、ラインスラックを出さないようロッド操作によるラインメンディングを行う。これが必須。ライトラインでも安心して攻め続けられるCRAWLAのトータルバランスと9.2L+のほど良いレングスは、中流河川でも遠投先のバイブレーションを意のままに操ることができます。
そして、出逢えた傷一つない美しい60㎝UP。手にした時のなんとも言えない漆黒とブルーグリーンの体色は、脳裏から離れません。
●恐怖すら覚える巨大ヒラメはウェーディングで
最後にご紹介するのは、80㎝超えのヒラメ。
こちらも干潟ですが、ほとんど流れの出なかった潮回り。こんな時はブレード系が強い。ブレードの波動を感じつつ、その波動をリトリーブとロッドアクションでコントロールし、奴らに口を使わせるのです。
この日もシャローを引けるブレードベイトShalldus20を遠投し、遠くのサンドバー周りを徹底的に舐め倒しました。答えはすぐに返ってきたものの、何やら様子がおかしい。明らかにシーバスとは違うファイトです。そして、尋常じゃない重量感。
「正体が見たい!」
慎重に。しかし強引に駆け引きを繰り返す。茶色の魚体が近づいてくる。
「エイ?!」
いや、違う。これは……。
「ヒラメだ! しかも、デケぇ!!」
足元まで寄ってくる巨大ヒラメ。鋭い牙を見せつけながら、コチラを「グッ!」と睨みつけてくる。
「こ、怖ぇ。。。(泣)」
自己記録となるこの巨大ヒラメは、なんとウェーディングでのキャッチでした。
Beams CRAWLA9.2L+は、ウェーディングアングラーのメンドクサイ要望を高次元で満たしてくれる。
近頃は陸っぱりでの釣行も増えてきた私ですが、もちろん、この性能は陸っぱりでも十分に発揮されるでしょう。
こんな状況下ですが頑張って今を忍び、晴れてその日がきた際には、一生忘れられない魚たちと出会うために、再び皆でフィールドへ行きましょう!
■タックル
ロッド:ビームスクローラ9.2L+(フィッシュマン)
リール:エクスセンス DC(シマノ)
ライン:バークレイ スーパーファイヤーライン0.8号(ピュア・フィッシング・ジャパン)
リーダー:フロロ2.25号
ルアー:スネコン130S、シャルダス20、ナレ―ジ65(ブルーブルー)