【60kg超モンスター】夢の巨大GTを赤塚から託されたパンプキン190でキャッチした男、BlueBlue「椿原弘將」特別寄稿

オマーン GT 60kgオーバー。

夢の巨大GTを手に笑みを浮かべるその男、椿原弘將。BlueBlue海外営業&テスターにして、ハンガリーにて医学を学ぶ医学生という異色のプロフィールを持つ。

そして、そのGTをキャッチしたルアーが「赤塚から託されたパンプキン190」

…ここに、その顛末の一部始終を振り返っていただく。

「パンプキン劇場」の一部始終

初めまして、BlueBlue海外営業の椿原弘將 (つばきはら こうき)と申します。普段はハンガリーで医学生として医学を学びながら、海外での釣りを楽しんでいます。

2023年の4月5~12日にかけて、南オマーンはクリアムリア諸島にて60kgを超える巨大GTをターゲットとした遠征釣行に臨みました。そこで体験した正に’’パンプキン劇場’’ その一部始終をお伝えできたらと思います。

事の発端は2年前に遡る

旅の始まりは2年前まで遡ります。私がBlueBlue海外営業として働き始める中で、ハンガリー人の釣友から「オマーンにGTを釣りに行こう」と誘われた事がきっかけでした。船宿は世界的に人気チャーターのNo Boundaries。日程は2年後のベストシーズン4月。

日程は奇跡的に大学の長期休みと重複して大丈夫なものの、金銭的な面がどうも噛み合わない。そこで「海外営業として働く報酬を全てそこに注ぎ込む」…というウルトラCとも言える案を代表の村岡に提案。なんとこれが通ってこの釣行が実現することになりました。

そんな中で「もう一人スペシャルゲストが来るから」と伝えられ、後日赤塚さんの参戦を知ります。この経緯がなかったら、今回この魚にも出会えていませんでした。

4日目の転機

釣行は順調に3日目までを消化。それまでに47kgを始め、複数匹のGTをキャッチしていましたが、今ひとつ盛り上がりに欠ける状況。

4日目の残り30分、潮が止まり時合が終わりかけたタイミングで閃いてケンさんからお借りしてパンプキン190を投入。これは半ば確信めいた閃きでしたが、その伏線は2つ。

・他の海外アングラーは他社の大口径の大型ポッパーを連日投げていたが反応に乏しかった事

・色々なサイズへのフローティング/シンキングのスティックベイトへの反応が悪くなったタイミングで前述の情報も踏まえ、詰将棋的に残された選択肢がこのサイズのポッパーだった

という2点で、かなりの確信を持ってこのルアーを投げていました。

シャープかつコンパクトにインパクトを与えるショートポッピング

ショートポッピングからロングジャークまで一通り試した上で、コレかな?と思ったのが「シャープかつコンパクトにインパクトを与えるショートポッピング」。他の海外アングラーたちのアクションを見ていても、少しダラダラとしたポッピングが多いと見て取れたので、違ったことをと試したらズバリハマった形となりました。

ただある程度のポッピングができているからと言って、必ずGTが口を使ってくれるわけではありません。アクション時に意識していただきたいのが、張りのあるロッドで入力時のティップの入りを感じた瞬間にコンパクトにアクションを入れること。これで移動距離は少ないながらも泡を噛んだ大迫力のポッピングを演出できます。ちなみに、ヒラマサ用のロッドだと、ロッドが一瞬のインパクトを竿で逃してしまってダラっとしたポッピングになってしまうので注意が必要です。

結果、ラスト1流し。ラスト1投で44kgをゲット。5日目には撮影の潮止まりの間に、2投目で20kg前後をキャッチすることに成功しました。

最終日にそれは来た

そして迎えた最終日。午後の潮変わりのタイミングで海況が荒れ、船酔いで赤塚さんはマザーシップに一時避難。この時に最後にもう一回ポッパーのタイミングが来ると感じて、パンプキンをお借りしました。

…いよいよ残り2時間。

「好きなルアー使って良いから。悔いだけは残さないように」

村岡代表に背中を押され、潮が変わったタイミング、スティックベイトへの反応が止まったタイミングでケンさんにお貸ししてもらったパンプキン190を投入。

その数投目で巨大な水柱が上がり、13kgのドラグをもろともせず、手でスプールを抑えているにも関わらず、一気に30m走ります。水深は8m。絶対に止める。ここぞのタイミングで左手でドラグを更に半回転締め、勝負をかけた。止まった。

尚も首を振るだけで、糸が50cmずつ出され、その状態が2分近く。一瞬リーダーが根に触れた感覚もありましたが、魚は水深4mのシャローで止まりました。ファイト時間は8分ほど。船縁に浮いた巨大な黒々とした魚体の口にはハーモニカ喰いされたパンプキン190。

ガイドが咄嗟に尻尾をボガで掴んだ。叫んだ。

船上計測 60kg。秤は60-65kgを指し示しましたが、海況による船の揺れも踏まえ、60kgとしました。

パンプキンが名作と言われる所以

実質20投、その中で60kg・44kg・20kgという驚きの結果。決してずっとパンプキンを投げ続けていたわけではありません。GT遠征は体力勝負。中型中口径ポッパーといえど、適切なキレのあるアクションを出すにはある程度の体力は必要です。潮と風が同調しスティックベイトで反応が良いタイミングではそれで、ここぞのタイミングでポッパーを投入する事で、非常に効率よく釣りを展開できました。

そして、何より停滞した状況を打破する強烈な破壊力が190mmの決して大きいとはいえないこのポッパーに秘められていることに驚きとともに感動を覚えました。

‘’Kokiの釣りから中型ポッパーの新たな使い方を学んだ’’

とガイドが僕に言ってくれた一言は自信にもなりました。改めてパンプキンを僕に託してくださった赤塚さんに感謝申し上げます。

パンプキン190。“往年の名作”として語り継がれているルアーですが、ショート〜ロング、入力の僅かなニュアンスにも機敏に反応してくれ、そのサイズ感も相まって全世界どこのフィールドでも活躍してくれる、超第一線のルアーだと思います。

パンプキン 190mm

ハードウッド製のポッピングポッパー。ビッグスプラッシュ&ポップサウンドでターゲットを水面へと誘い出す。集魚効果の高いポップサウンドとビッグスプラッシュを生み出し広範囲のターゲットにアピール。太軸の貫通ワイヤー仕様で超大物にも安心の強度。

スペック

全長:190mm
重量:110g±10g ※ウッド製のため、重量に誤差が生じます。
推奨フック:カルティバST66 4/0 ※フックレスでの販売となります。
JAN:パンプキン190ピンクピーコック オリカラ:4571487902096/パンプキン190ブルーピーコック オリカラ:4571487902157/パンプキン190ピンスポイワシ オリカラ:4571487902102/パンプキン190ピンクパンサーラメ オリカラ:4571487902119/パンプキン190シータイガー オリカラ:4571487902126
価格:8,500円(税抜)

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