こんにちは。大分の梶原です。
シーバスをはじめ、いろんな釣り物がハイシーズンのタイミング。これから釣りを始める方や、普段はスピニングタックルオンリーの方など、みなさんベイトタックルに興味が湧いてくるタイミングではないでしょうか。
そこで、今回はベイトキャスティングビギナーの方に向けて「ライントラブルを防ぐキャスト方法」について解説していきたいと思います。
スピニングタックルとベイトタックルのキャスティングの違い
ベイトタックルでスピニングタックルと同じようにキャストをしてしまうと、ライントラブルの原因となります。スピニングタックルでは瞬間的に力を加えて、初速を出して振り切るようなキャスティングを行うことが多いですが、これをベイトタックルで行うとバックラッシュの可能性が高くなります。バックラッシュするだけならまだ良い方で、最悪の場合は高切れの可能性も。
ベイトタックルでは初速の上げ過ぎ、言い換えれば急激にスプールの回転数を上げてしまうとバックラッシュに繋がる可能性が大きいんですね。ソルトウォーターの世界では特に飛距離が重要であるということは皆様十分に感じているかと思います。ただ、飛距離を出そうと力んでキャストすればするほど初速を上げ過ぎてバックラッシュするのです。
どのようにキャストすべきか
では、ベイトキャスティングはどのようにキャストすべきか？
ソルトルアーに必要な遠投という話しで答えると、それは体全体を使って大きなスイングでゆったりとスムーズにキャスティングを行うことです。急激にスプールの回転数を上げないように徐々に力を込めていくイメージ。
まずは深くテイクバックを取り、ルアーのウエイトをしっかりと感じながらロッドを曲げる。腕の力で投げるのではなく、ロッドの反発力を活かして投げます。テイクバックからリリースに向けてロッドを前に持っていく際にロッドは曲がった状態からまっすぐに戻る瞬間があります。一瞬軽くなる瞬間がありますので、そこでリリースするのが目安となります。ルアーを付けた状態でゆっくり軽く素振りしてもらうとその瞬間が分かると思います。
そしてスピニングタックルとは異なりフォロースルーは振り切るのではなく、30°～45°の位置で止めるイメージ。
そして、大切なことがサミング親指でスプールを軽く押さえ、スプール回転を制御することです。リリースした瞬間に親指をスプールから完全に離すのではなく、軽く触れる程度にしておくと初速を出し過ぎた時も瞬時に親指でスプールを押さえることでスプールの回転数を抑えることができます。そこから徐々に親指を離していくイメージです。
ここまで書いていませんでしたが、バックラッシュしやすいもう一つのタイミングが着水時です。着水するとルアーが引き出すライン量は無くなりますが、スプールは回転している為、バックラッシュが起きやすい状況です。機種やブレーキ設定によってはノーサミングでノートラブルということもありますが、基本的には着水時は軽くスプールを押さえるサミングでスプール回転を止めることでバックラッシュを防ぎます。
このサミングという動作は練習しかありません。本当に慣れだと個人的には考えています。やり続けることで親指の反応速度が勝手に上がっていきます（笑）
また、ルアーが飛行中の場合も向かい風で失速することでスプールの回転数がルアーが引き出すライン量を上回ってしまう場合があります。これもバックラッシュの一つの原因となりますが、失速したなと感じた時に瞬時にサミングを行うことで、バックラッシュを防ぐことが可能です。
飛距離アップには他にも体の使い方やルアーを回転させずに飛ばす等々様々な要素がありますが、今回は触れません。初心者の方は今回の解説でも既にいっぱいいっぱいかも知れませんしね。
ライントラブルは防げる
最後にライントラブルを防ぐベイトキャスティングには、キャスティング以前にブレーキ設定や糸巻き量が大切ということを頭に入れておいてください。
別記事でブレーキセッティングや注意事項なども書いております。合わせてチェックしてみてください。
また、ベイトキャスティングはスピニングタックルと同じ投げ方をしては駄目で、初速を急激に上げ過ぎずにロッドの反発力を使いながら、大きなスイングで投げることが重要です。
Fishmanには様々な釣りに対応するロッドがラインナップされてますが、Fishmanロッドの特徴でもあるしっかりとした曲がりは飛距離にも直結しますし、初心者の方が使用する上でも反発力を利用してキャストがしやすいと思います。
ライントラブルさえ起きなければ、ベイトタックルにはメリットがたくさんあります。
柔軟でしっかり曲がることでロッドにルアーのウエイトがしっかりと乗っているかも分かりやすく、使いやすいモデルも多いですので、初心者の方にも自信を持ってオススメできます。是非店頭等々で触れて、そしてキャストして体感してみてください。
