ファンに支えられた嬉しさ100万倍の一匹

近年の釣り人気に伴って、人気メーカーのルアー、話題の新製品と言うモノが、ショップで全く買えなくなっていた。

昨年BLUEBLUEから発売されたシャローミノーもそうだった。

自分が鱸を狙う河川は浅く、流木やブロックが点在していて、リップで潜るようなルアーは一撃で根掛かるので、こんなシャローミノーやリップレスの棒は重宝する…のだけど、結局一本も買えないどころか、実物を見る事すら叶わなかった…w

そんな折、梅雨の雨で潤った川を通勤途中の橋の上から眺めていたら、朝イチにドバーン!と上がる水柱。

おぉ、でけえの着いてるんだなぁ…、よし、あれ今度狙うか。と思ってた。が、そこは先述の浅いわ流木だわで、難攻不落なポイントだった。あのシャローミノーあればのぉ…と思っても、買えぬモノは買えぬのだ。諦メロン。

そしたらですよ…有り難い事が起きました。展示イベントの物販コーナーにそのルアーが売ってたのです。初めて実物見たーーーー!!!

見れただけだけどね。おら出展側だから、買いに行けないけどね。見れただけでもう満足だよ…。と、来場者の多さで忙しくて、そんなのも忘れてた時、ブースに来てくれた方が、「にしにし、これ使って下さい!」と、買い物袋を手渡してきたのです。

中を見たら…あ、アヮヮワワヮ…なんで?どして?

「前に欲しがってて買えないの、SNSで見たんで!」と…。おらあ涙が出てきそうだった、鼻水は間違いなく出てた、嬉しくて。

決めた。あのでけえ鱸は、ぜってえこのルアーで捕る…!!!

雨の影響が良い方向に落ち着いた頃、リプラウト78にカルコン101HG。いつもの組み合わせを手に取り、あのルアー、アイザーだけ付けて、その場所に立った。

水量良し、水色良し、ベイトあり。絶対に決める。

ブロックに流木が引っ掛かっている水深股下の明暗。撃ち込むピンはちょい上側の明るいところ、そこから操作で明暗を横流しドリフトだ。

ピチャ…と軽く音を立てて落とし、明暗までの水面直下をスルスル〜…と流す。

一発で真下から喰い上げる水柱が立った。

リプラウトのバットで危険エリアから瞬時に抜こうとするも、その重量半端なく、中々に苦戦した。エラ洗いも重く、下流へ向けてのダッシュは、重機でも掛けたかのよう。

だが、逃さん…お前だけは…。

ボガを掛けたこの巨体。これを手にする事ができたのは、他ならぬファンの応援のお陰。

一生の思い出となるだろう、そんなドラマな一匹でした。

【タックルデータ】
ロッド:Beams RIPLOUT7.8ML(Fishman)
リール : カルカッタコンクエスト101HG(シマノ)
カスタムパーツ:アベイル
ライン : ピットブル4 1.2号(シマノ)
リーダー:HDカーボン5号(DUEL)
ルアー: アイザー(BLUEBLUE)
フィールド:新潟県
魚種:鱸
アングラー:西村均

Beams RIPLOUT7.8ML


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