18カルカッタコンクエスト300のインプレ

関東スタッフの松岡です。
全国でのイベントトレイルの真っ只中、僕も横浜FSには出させて頂いておりました。

我々、Fishmanからもニューモデルを展示させて頂き、たくさんの方にご紹介・ご案内をさせて頂きましたが、会場ではお話する事ができなかった内容もございます。

今回は、会場でお話する事ができなかったけど、皆さん気になっているであろう2018モデルのリールについてお話させて頂こうと思います。
ハッキリと申し上げて、今回の記事は長いですので覚悟して読んで下さい(笑)

これまでも、Fishman.comでリールのご紹介をする事はありましたが、全ての記事に共通点がある事はお気づきでしたでしょうか?

共通点とは
・スタッフが本当に気になっているリールしか紹介していない。
・実際に商品を購入・入手している。

という事です。
Fishman.comでは僕たちが本当に良いと思った物しか紹介していないのです!
今回も例外は無く、新潟スタッフの西村さんに次ぐリールマニアの僕が、個人的に気になって仕方なかったリール18’カルカッタコンクエスト300を僕の独断と偏見でインプレをご紹介致します。

18’カルコン300は一巻き84cmと、なかなかのハイギアとなっており、HG設定がない300番台400番台で、不安要素になっていた巻取りスピードを改善しています。
これは、個人的には購入する上でかなり大きな要因になりました。
鹿児島の上宮さんが開発を担当している、磯ベイトというカテゴリーでも活躍できる巻取りスピードです。

ラインのストック量は旧モデルと変わりませんし、十分なストック量を確保しており、大型魚とのファイトも安心してこなす事ができます。

で、ここからが非常に重要なところで、旧モデルと決定的に変わった所です。

まず、フレームに僕たちが土手と呼んでいる盛り上がりが設けてあり、ギアボックスに水分が進入するのを防いでくれます。
これがあるのと無いのでは快適さに雲泥の差があります。

次にブレーキシステムですが、採用されたのは旧SVSです!
旧SVSはSVSインフィニティと比較すると、細かな調整ができないというデメリットがあるのですが、僕は個人的に旧SVSにも大きなメリットを感じています。
その大きなメリットとは、海水濃度の高いフィールドでの使用の際です。
キャスティングゲームにおける宿命でもあるのですが、フルキャストするとスプールのラインから水分が霧散します。
これが淡水の時は然程問題も無いのですが、海水濃度の高い場所では、SVSインフィニティに対して悪さをする事があります。
霧状になった海水は、ブレーキパイプに付着してしまうのですが、霧状になった水分は蒸発するのがとても早いのです。
海水の霧が蒸発した跡には塩分が結晶化して残ってしまうので、ブレーキが過剰にかかるようになってしまったり、異常磨耗を起こす事もあります。
この様なトラブルは旧SVSでは起こりにくく、ブレーキ性能を安定させる事が可能です。

最後の大きな変更点は、レベルワインダーにシンクロレベルワインドが採用されている点です。
近年のベイトリールの殆どはシンクロ機構は備えておらず、レベルワインダーが作動するのは巻取り時のみです。

太いラインを使わない時には気にもならないのですが、太いラインを使わざるをえないビッグベイトやマグナムベイト、重量のあるダイビングペンシルなどをフルキャストするような時には、太いライン特有の張りが悪さをし、ラインがレベルワインダーを叩いてしまうのです。
この様なトラブルを改善するうえで、シンクロレベルワインドは非常に有効で、クラッチフリーの時も、スプールの回転に連動してレベルワインダーが動いてくれるので、ライン放出時にラインとレベルワインダーに角度が付き、ラインがレベルワインダーを叩くのを抑えてくれます。
重量級ルアーでのライントラブルは、ルアーロストにも直結するので、キャストフィーリングが安定するこの機構は本当に助かります。

上記の事から、18’カルカッタコンクエスト300は買って損の無いリールだと思います。
重量級ルアーを扱うリールにお悩みの方は、是非、参考にしてみて下さい。

Japan tokyo
2018 New model
Angler:Takashi Matsuoka

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