こんにちは、Fishmanテスターの上宮です。
現在、鋭意開発中のBRIST 113H protoで面白い魚が獲れました。
タイトルでは英名Giant trevallyと書いてはいますが、九州では『エバ』の名前でお馴染みの『メッキ』です。
サイズは全長80cmチョイですが、漂う風格はやはりGTのそれを感じさせます。
実はこの魚、113proto で是非この夏にファイトしたいと思っていた魚でした。
とにかくエバの引きは強烈!
このサイズでも、10kgクラスのブリとは比較にならない程。
それを中軸の6番フックを装着した小型バイブでキャッチ!
わたしの地元の磯では、カンパチに次いで難敵です。
時に、平鱸ロッドで掛けると引きずり回された挙げ句に寄せたと思った磯際で、グルグル回転し始め、ラインが擦られブレイク…が多いこの魚。
では、平鱸兼中型青物をターゲットとして開発中の113protoではどうだったか?と言えば、一言で言えば『安心!』。
最近のパリッとした青物ロッドとは違い、平鱸の激しいエラ洗いをイナセるベリーセクションを装着された113protoが、暴力的な青物のランにも柔軟に対応してくれます。
そして、それだけならこの往生際の悪いエバとのファイトは勝てません。
前述の磯際でのグルグル回転を耐えて浮かせるバットパワーは不可欠ですが、Fishmanお得意の3ピース構造により、柔軟なベリーから強靭なバットへのスムーズなテーパーを装備。
サイズの割に意外と簡単に獲れちゃった感がありました。
ファイトを終えて、思い出を写真に納め、潮溜まりで獲物を眺めていてもうひとつ、大物と渡り合う為に非常に重要な要素に思い至りました。
『ファイト中の感度』です。
魚が走る向き、首振り、尾びれのリーダー叩き…ファイト中に欲しいインフォメーションが見事に竿から得られた事が『安心!』のファイトに繋がっていたのを如実に実感できました。
無用な焦りはバラシたくないと言う恐怖心を生むものですが、この竿に焦りは必要無し!
とは言いながら、まだまだ詰められる要素を沢山残しています。
これまでのプロトとの詳細な比較はもちろん、全く共通点が無いように感じる番手との比較に於いても、ヒントが見えて来ます。
もちろん、実釣を通して見えてくる事もボロボロと出て来ている状況です。
今後も更に圧倒的に通い込み、可能な限り竿を振り、沢山の様々な魚と渡り合うこと、つまり現場第一主義での開発が続きます。
ご期待下さい!
Kagoshima Japan
Giant trevally
Rod:BRIST 113H proto
Angler:Noriyuki Kanmiya