ご覧の皆様、こんにちは!
ワールドワイドに活動する北沢です。
今回は、巨大ピーコックバス釣りに魅せられ、南米コロンビアのジャングルに篭ってしまった体験を赤裸々にレポート。
狙うは、ピーコックバス最大種、キクラ・テメンシス。現在の認定ワールドレコードは28.1lb(13.1kg)この記録を超えることが、北沢の野望であり一つの目標としている。
ピーコックバス釣りのメッカとして、ブラジル、アマゾンの玄関と言われる、マナウスや釣り用マザーシップが立ち並ぶ、バルセロスからネグロ水系へ繰り出す方法が、日本人にとって知られた南米ピーコックバス釣りスタイルじゃないかと思う。
世界中のアングラーから年々人気を増すピーコックバス釣り。世界的に見れば、淡水ゲームフィッシングの代表格!?
南米コロンビアの釣り情報はまだまだ少ない。ピーコックバス釣りのメッカ、ブラジルに比べ50分の1 程度じゃいなか!?と、僕なりに推測する。
※ここから始まる(首都ボゴタ)
エルドラド国際空港のある都市ボゴタ。コロンビアでピーコックバスフィッシングを楽しむなら大抵の場合で最初に訪れる都市がボゴタになる。
※高原都市ボゴタ
アンデス山脈の標高2600mに作られた高原都市は、日中はTシャツ1枚で心地よい体感気温だが、夜は厚めのアウターを羽織らないと寒いと感じるくらい冷え込むことも。人口は800万人に達し、数年後には東京の900万人を超えるのでは?と、囁かれている。公用語はスペイン語。
※都市部の大学でスピーチ
ジャングルに通う東洋人がよっぽど珍しいようで、ちょっとしたきっかけから大学でスピーチすることになった。都市部に住む人たちは特別な用事が無い限りジャングル地帯へ行かないとのこと。同時に情報が少なく…、どうしても地雷とか爆弾とか反政府組織のイメージが先行してしまうのうのだろか⁉︎危険なエリアっていう印象が強いようだ。 まぁ…実際は…ね。
『む』になれる⁉︎ 大物の潜むフィールドへGO‼︎
日本→ボゴタ→地方の街 プエルト・カレニョがピーコックバス釣りの玄関口になる→オリノコ川のそれぞれ思い思いの場へ。
※南米屈指の大河 オリノコ川
コロンビアとベネズエラの国境を流れる、オリノコ川がメインとなる。オリノコ川本流域、各支流に数種類のピーコックバスをはじめ、牙魚カショーロ、淡水ニシン サルディナータ、淡水イシモチ クルビナ、淡水エイ、ピラニア、パクー、バレントン、などが棲息する。雨季と乾季の水位差は10mを超える。
コレが!ピーコックバス最大種 キクラ・テメンシス
※最も巨大化するチンチャード(かなり太った1匹)
現地での呼び方は、ピーコックバス全体を『パアブォン』日本では大きいブラックバスをデカバスと呼ぶように、大きいピーコックバスを『グランデ パアブォン』最も巨大化する黄色みを帯びたボディーカラーに3本の黒いバンドが入った種を『チンチャード』と、呼んでいる。
※トゥクナレアスーやツクナレアスーと呼ばれることがあるが、それらはブラジル ポルトガル語での呼び方になる。
※チンチャード
この魚とゲーム性に魅力され、日本から地球を半周した所に位置するコロンビアのジャングルに好んで篭っている。暑いし、害虫も多い、コンビニもない、ネット環境がないから、もちろんwifeなんて飛んでないし、普段の生活から比べたら、不便極まりないワケ。しかし……、
※更生施設(リハビリステーション)
極度のスマホ依存症とネット依存症を患う僕からしてみれば、この環境は更生施設みたいもん。釣りのことしか考えなくていい『無我夢中』になれる特別な空間。
若かりしころ……、オンラインゲームにドっぷりハマつってしまい…。茂みに身を潜め長距離から敵影の頭を1発で撃ち抜くゲームに没頭し過ぎ、PS3のコントローラを手放せなかったあの頃は、ろくに仕事もせずに色んな人に心配されたが、今度は連絡の取れないジャングルに篭り余計に心配される始末。
釣行回数を重ねる度に、精度が上がっているような気がする。少し余裕が出来たのかなぁ!? 20lbちょちょいを釣るのは、さほど難しいことでは無いんじゃないか!?と、思えるようになってきた。
一説によると、灰色のボディーカラーに染まるコチラもピーコックバス最大種キクラ・テメンシスとされている。現地での呼び方は『ピンタラパ』流れのヨレや落ち込みなんかでヒットすることが多い。
※かなりデカイ ピンタラパ
僕の知る限り、ここまで大きいピンタラパを見たことがない。この個体は、今後ますます巨大化するのだろか?期待が膨らむ。
巨大ピーコックバスに的を絞りワンショットでキメる。
『南米=爆釣』『アマゾン=入れ食い』の、先行したイメージとは大きくかけ離れ、キャスト回数、釣り上げる数を犠牲にし、巨大ピーコックバスのみに絞った僕なりの釣り方が、『サイトフィッシング』自分の目でサイズを確認し、キャストタイミング、ルアー着水位置を考え1発で食わせることに超特化した釣り方になる。
この釣り方で心がけてることは、可能な限り遠くから魚を見つけだし、泳いでくるコースを予測しつつ、障害物から離れた位置へ、ややテンプラ気味にキャストすること。(放物線を描くように)、真上から落ちてきたと思わせるため、着水音を不自然に思わせないため、ラインの着水を遅らせるために、敢えてテンプラ気味にキャストしている。
バッチリ決まれば、ルアー着水直後、ピーコックバス側からサメでも来ているかの様なスピード感のある引き波をつき連れて向かってくる。
この釣り方に欠かせない絶大な信頼を置くタックルが、BC4 5.10LHとXGギアのリールの組み合わせと、真っ直ぐ飛んでくれるトップウォータープラグ20~30g。(#1/0クラスの中太軸トレブルフックが載るルアー)
恐ろしく退屈な釣り方になる。抜群のキャストアキュラシーを誇るロッドを握りつつも、殆どキャストしないし、殆ど釣らないのだから。
※サイトフィッシングで仕留めた1匹
頭がデカく、ボディの引き締まる、これこそ『The Peacock Bass』充分誇れるサイズだと思うが、課題はこれを遥かに上回る超超超大型個体。目視できるようになった。射程距離内にも入ってる。キメる?キメない?は、時の運ってところかなぁ。