2018年9月30日。
泣いても笑っても、遂に渓流最終日。
3月から沢を、山を駆け巡り、
鱒達を追い掛けた今シーズンもラスト。
物寂しくもありますが、それも渓流釣りの魅力です。
昼過ぎ頃から地元の川を歩きだし、
目に付くポイントを撃ちながら、
ここであのイワナが出たなー、
あそこはヤマメをバラしたなー!
など、シーズンを振り返りながら、
魚を探して遡行していきます。
が、さすが晩秋のトラウトは難しい。
水温の推移は魚に産卵を意識させ、
警戒心はMaxな様子。
ファーストキャストで追ってきても、
口を使わず、すぐ反転して、
そしてもう出て来ない。
気難しい魚に苦戦しながらも、
イワナをボチボチとキャッチしていきます。
秋の色使いのイワナに気分はとても良く、
最終日の釣りにふさわしい、
ゆったりした時間を過ごしました。
そして最後のピン、退渓場所の直前。
やや日射しも陰った大岩後ろの巻き返し流。
少し離れた立ち位置からのロングキャスト。
着水と同時のクラッチワークでルアーを操作した、
その瞬間、ビームスエクスパンのティップが入り、
バットセクションに掛かる魚の重さ!
でかい、これはバラせない!
イワナとは明らかに違う、激しいヘッドシェイク、
そしてドラグをヂリヂリと鳴らすダッシュ。
ヤマメか…?だとしたらかなりなサイズだ!
端から観たとしたらほんの十数秒のファイト、
だけど、ロッドを握る本人には、
時がゆっくり流れるような、
そんな至福の十数秒。
足元に寄せた魚は、まさに赤鬼の様相を呈した、
鼻曲がり婚姻色の雄の大ヤマメ。
降海せず、鱒化もせず、
河川居着きで成熟し婚姻色を纏ったそれは、
トラウトアングラーの夢の魚。
そんなヤマメが今年のラスト。
あの日あの時あの場所で起きた事は、
この記事を執筆している今でも
はっきり思い出せます。
そんな最高の思い出が出来た、
西村の2018年シーズン最終日でした。
皆様はどんなシーズンを過ごしましたか?
良い釣り、良い思い出が出来たでしょうか。
その思い出を酒の肴に、来季に心を踊らせるのが、
禁漁シーズンの楽しみ方ですよ。
新しい年も、ビームスブランシエラ、
そしてビームスエクスパンで渓流を歩くのが
とても、とっても待ち遠しいな…
じゃあ、また、来年!
Niigata Japan
Cherrytrout
Angler: Hitoshi Nishimura
Rod:BeamsXpan43LTS