対レイクトラウト用セッティング

Japan Tokyo
Lake trout
reel setting
Angler:Takashi Matsuoka

関東スタッフの松岡です。
年も明け、恒例のイベントトレイルが横浜からスタート致しました。
各地のイベントに出させて頂き、皆さんとお話できる機会は僕たちスタッフにとって非常に楽しみなものです。

そんなお話の中で、以外と多くの方から質問・相談を頂いていた中禅寺湖におけるレイクトラウトを狙っていくうえでのタックルセッティングと、その考え方について、今回は書いてみたいと思います。

レイクトラウト向けのベイトタックルセッティングは情報が少なく、皆さん非常に悩まれておりました。
正直なところ、僕自身も非常に悩んでおります。
何故なら、中禅寺湖でレイクトラウトを狙うという事は、大遠投でディープレンジを狙うという事だからです。
使用タックルがスピニングタックルの場合、飛距離を伸ばす為の方法として、使用するラインを細くするのは一般的です。
そして、ラインを細くする事によりディープレンジでのスプーンの操作性が格段に向上します。
まさに一石二鳥なんです。

ですが、ベイトタックルを使用する場合、長い飛距離を確保する為には、ある程度のレングスのロッドが必要になります。
長尺のベイトロッドは撃ち出すパワーが非常に強く、細いラインですと高切れを誘発してしまいがちです。
結果、高切れを回避する為に比較的太めのラインを使用する事になってしまいます。
太いPEラインは比重が軽いため、ディープレンジを攻める際には水中で糸ふけが出てしまったり、ウォータープレッシャーの影響を強く受ける事で操作性が低下してしまったり、この釣りをする上では悪影響が非常に大きいのです。

ここまでの話ですと「ベイトタックル向きのつりじゃないじゃん」と思われてしまいますが、ベイトタックルだからこそのメリットはあります!
そして、このメリットが非常に重要なポイントでもあります。
スピニングタックルでスプーンをフェザリングしながらフリーフォールさせる際、ラインのコントロールはスプール一回転毎でのコントロールしかできません。
それに対し、ベイトタックルはミリ単位でのコントロールが可能です。
コイル状にラインを放出するのか、直線的にラインを放出するのかの違いですね。

このメリットは、フォール中のバイトをモノにする為には非常に有効なのですが、それ以上に厄介なのが太いPEラインが生み出す悪影響です。
このデメリットを解消するために、今年から新しいリールを導入しました。
そのリールとはダイワ社製 STEEZ A TW1016XHLです。
以前から僕の事をご存知の方は「松岡がダイワ!?」と驚かれるかもしれませんね笑

僕が今回、このリールを選んだ理由は2つ
1.TWシステムの恩恵でロングリーダーシステムが使いやすい。
今回のデメリット解消の為には、PEラインを細くする以外の方法がありませんでした。
細いPEラインを使用しながら高切れも予防する上で、ロングリーダーシステムは非常に有効です。
2.非常に滑らかなドラグ性能
細いPEラインを使用するのなら、出だしの滑らかなドラグは必須です。
噂には聞いていたのですが、実際に手に取りドラグを出してみて驚くほどの滑らかさでした。

このリールにどのようなラインセッティングをしていくかが課題なのですが、リーダーはフロロカーボン12lb~16lbをロングリーダーシステム。
メインラインはPEラインで号数は1号、欲を言えば0.8号まで落としていきたいと考えています。
投げるスプーンの重量が13g~23g辺りを想定しているのですが、PE0.8号で23gを遠投すると高切れしやすくなるはずなので、そこはロングリーダーシステムでスプールにリーダーを巻き込む事でキャスト時の衝撃を吸収させようと考えています。
リーダーの長さは5ヒロ以上とは考えていますが、これからのテストで詰めていく予定です。

今回の記事は中禅寺湖という限定的なフィールドでの話になってしまいましたが、このタックルセッティングはリーダーの太さを変える事で様々な釣りに流用が可能だと思います。
僕の備忘録のような内容になってしまいましたが、少しでも参考にして頂ければ嬉しいです!

※本記事におけるタックルセッティングは確立されたものではありません。
また、細いラインの使用を推奨するものでもありません。
キャスト時の高切れ、ファイト時のラインブレイクなどがある場合には太めのラインの使用を強く推奨致します。