秋が深まり、いよいよ河川上流では落ち鮎が始まりました。
産卵の為に水面でバチャバチャと暴れる鮎に、ランカーシーバスが狂う季節。
けど、その楽しみは僅かな日数しかないのが地元の小河川なのです。
ここまでのシーズン沢山のシーバスを釣りましたがリバーフィールドでの最後のお楽しみは、ビッグベイト、マグナムベイトをも越える、6oz、262mmと言う巨大なルアーでのキャッチを狙います。
数年前、185mmのビッグベイトで釣りをしていた時に川原で捕獲した落ち鮎は、なんと尺に迫るサイズでした。
その鮎を水面に投げた瞬間、まさかの捕食音!
そう。このフィールドには、30cmに迫る餌すら食べるシーバスが居たのです。
それからと言うもの、メガバス社のi-slide185と言うビッグベイトを主体にしたランカーシーバス狩りを展開している合間、絶好のタイミングとポイント!と思った時には、その185の上i-slide262Tと言う巨大なルアーを投げ続けていたのです。
が、ほとんどなしのつぶて(笑)
釣りはそんなに甘くはない…バイトは4年で6回しかありませんでした。
それでも
『このルアーで釣りたい!』
『このルアーで釣れたら最高に気持ち良い!』
と言う思いは止まず、ひたすら修行のように投げ続けたのです。
その日は1日小雨模様。
川は水量が増し、濁りもそこそこ。
落ち鮎の姿もボチボチ。
今日こそは…!
腰にぶら下げたマグナムベイト専用ケースには、220mmのペンシルと262mmのi-slideのみ。
これだけしか持たないからこれしか投げられない。と言う、自分を極限まで追い詰めた釣り。
出ればデカい。
ただし『出れば』です。
ここまで巨大で重量のあるルアーでは出ても掛からない事が多いのです。
それでも、このルアーで釣りたい気持ちが先んじてしまう。
それほどの魅力が、ビッグ、マグナムベイトにはあるのです。
その時は遂に来た。
速い流れの中にある岩の後ろ。
若干緩くなったその波にルアーが入った瞬間、
激しい水柱が上がり宙を舞ったi-slide262T。
あぁーーーーー!と叫んだその時、水面に再着水したルアーになんと二度食いしてきたのです。
大口を開けて飛び付いたそのシーバスはがっぷりとルアーを咥え、絶対のフッキングが決まりました。
BRIST comodo6.10XHの強靭なバットが魚とルアーと流れが造る重量を受け止め、じわじわと魚を寄せてくる。
凄まじい緊張感のファイトです!
バラシタラヤバイ、バラシタラヤバイ…!
その気持ちが脳内物質を垂れ流し、手に汗握るファイトになりました。
そして数分後。
長年の夢、マグナム以上ベイトでシーバスを叶えたのです!
開発中からブリストコモドを振り続け、何年も掛かった西村の激ランカーシーバス狩り。
2019リバーシーズン、満貫成就で締めくくりました。
Nigata Japan
Seabass
Rod: BRIST comodo6.10XH
Angler:Hitoshi Nishimura