こんにちは神奈川の小笠原です。
前回の私の記事で磯メバルを狙う際のベイトタックルの利点を書かせていただきました。
その利点の1つに「不意の大物」が来てもしっかりと対応出来ると言うお話をしました。
先日その事を体現した出来事があったので報告させていただきます。
この日もいつも通りポイントにエントリー。
ただいつもと違うのは月が非常に明るいということ。
月が明るいとメバルの活性が低いというのが一般的ですね。
この日は厄介な月明かりを少しでも誤魔化す為に、少しサラシがあるような浅い岩礁エリアにエントリーしました。
波のタイミングを見計らって、5センチのミノーを正確にシモリとシモリの間のスリットに通していきます。
このエリアで1番沖に張り出したスリットに綺麗にルアーが入ったところで…ゴチンとヒット!
ヒットした瞬間にその場でエラ洗い!
幸いにも月が明るかったので魚体はしっかりと見えました。
ヒットした相手はいつものマルスズキじゃない…。
ムッキムキのヒラスズキ!
ラインはpe0.4号にリーダー8ポンド、フックは細軸の12番…。
真っ向勝負なんて出来るわけがありません…。
しかもドラグセッティングは狭いスリットからメバルを引っ張り出す為のガチガチのドラグセッティング…。
ファーストランに備えるべく即座にドラグを緩めます。
ヒットしたポイントは沖に向かって右側には浅い岩礁帯、左側にはちょっとしたオープンスペースがあります。
間違いなく左側のオープンスペースで勝負しないとやられます。
なのでスプールを親指で押さえてドラグが滑らないようにし、わざと右側の浅い岩礁方向へ寄せます。
もちろん強引に引き剥がせる相手ではないですが、魚は引っ張られる方向と反対側のオープンスペースに本気で走り出します。
ここで親指の力を抜いて、適度なテンションをかけながらオープンスペースに走らせる!
魚をオープンスペースに誘導する事に成功!
ここからはBeams inte7.9ULの粘りを使いドラグを使うのは最小限にして、魚にプレッシャーを掛け続けます。
この時のドラグセッティングはユルユルのセッティング。
親指でスプールを押さえて糸が全く出ないようにしてのショートポンピングで、魚の頭をこちら側に向けたまま徐々に寄せていきます。
そして魚が抵抗するたび、その都度適切なテンションを親指で調整して糸を送り出すようにします。
ゆっくりと寄せては出されてまたゆっくりと寄せて…というやり取りを数回程繰り返してやっと大人しく寄ってきました。
そのままずり上げハンドランディング!
やはり魚はヒラスズキ!72センチ!
正確な重さはわかりませんが4キロは余裕で超えていると思います!
inte7.9ULでマルスズキならたくさん獲ってきましたが、このサイズのヒラスズキになると引きの次元が違いますね。
このサイズのヒラスズキを水深1.5m前後の磯場でしっかりとキャッチ出来るのはベイトタックルの利点をフルに生かす事。
そして何よりも魚と喧嘩しないで体力を奪うinte7.9ULの粘りとバランスが無いと獲れない相手だと思います!
メバリングをやっていると絶対に避けては通れない「不意の大物」。
諦めずにしっかりと獲る事が出来るベイトタックルと何よりもinte7.9ULに感謝しかないです!
Kanagawa JAPAN
Blackfin seabass
ROD:Beams inte7.9UL
Angler:Kenta Ogasawara