予約受付中!BRIST comodo 7.5H開発秘話 後編


前回の続き

構想から発売まで約5年、BRIST comodo 7.5H開発秘話前編

75H完成…のはずだった

「ようやくこれで完成だ…!」

と思っていたのだがそこでまた悪魔だか天使だかが俺に囁く…。
これだとただのビッグベイト用の竿ではないか、軽いルアー投げれるとは言ってもまだ無理くり投げてるだけじゃないか?

きっかけとなったのはこの年にあったfishmanロケ

コノシロとサッパの混合ベイトパターンに直面し、ビッグベイトで釣った後に10cmのルアーにしか反応しなくなった展開があった。
その時にプエブロさんのピッドブルと言うルアーを使ったのだがどうしても無理に投げてる感じがあった。

これでは完璧な物ではない、当初のコンセプトとは違うじゃないか、と言う事でそろそろ発売かと言うところに待ったをかけさせてもらった。

2種類の75H

そして出来たモデルがこちら。
BRIST comodo7.5H

この時は2パターン作ってもらった。
1つはティップにグラスを、もう1つはフルカーボン

ナルトビエイ
フルカーボンモデルで初めて釣ったのは20kgクラスのナルトビエイ

パワーに関しては問題ない、これならアカメでも戦える。
バッドパワーはこの時点で最終決定、問題はティップ…。

次に試したのは悶絶バイト地獄のとびしまシーバス
シーバス
弾くような超ショートバイトを拾うのにはグラス入りのティップが良かった。
だがしかし1番大切なのはトータルバランス。
そこから更にテストを繰り返す。

とりあえずサクッと80後半のランカーシーバスで試してみる。

追い食いの様な力強いバイトだと今度は適度な張りのあるカーボンに分がある。

今度は食い上げバイトをしてきたランカーシーバス、こちらもカーボンに分がある。
シーバス

こいつはアップの流しで食ってきた。
色んな種類のバイトで試す為に試行錯誤を重ねる。
シーバス

更なる欲求

その結果………

締切間近に迫ったと言うのに更にまたワガママを言う。

「ごめんなさい、ケンさん。今度は7%ほど強くしてください。」

「ええええーー!!!まじか!もう無理だぞ!
ううぅ…でもな、それが物作りだからな、仕方ないよ!発売が遅れるけどやってみよう!」

と発売を遅らせてもらい最後のモデルを作ってもらう。

待ってた皆さんごめんなさい、今年最初の発売に間に合わせれなかったのは全て僕のワガママのせいです。
許してください。

ようやく…納得がいくロッドへ

そしてようやくこれだ!!!と納得がいくブランクスが出来上がった…

去年のモデルの曲がりがこれ
BRIST comodo7.5H

次のパワーダウンしたモデルの曲がりがこれ
BRIST comodo7.5H

最終決定がこれ
BRIST comodo7.5H

分かりにくいとは思うが曲がり方が若干ファースト寄りになったのがら分かるだろうか。
これによりメガドッグ等の大型のルアーを投げる時のダルさを軽減できた。

そしてドッグウォーク等もやりやすくなり、さらにバイトをしっかりと捉える事が可能に。

ティップは柔らかく曲がるのだが粘るマテリアルを採用してもらい軽めのルアーでもしっかりと竿に載せられ、とても4ozをぶん投げれる竿とは思えない飛距離を出す事が可能に。

妥協は許されない

そこからさらに色んなルアーを投げまくり妥協を無くすセッティングを見つける。

そう、バランサーである。
BRIST comodo7.5H

投げる際に竿にしっかりと重みをのせる為にバランサーは必須!

このバランスがこれまた非常に難しく、10gを投げて4.5ozを投げてバランサーの重さを減らしたり増やしたりでめちゃめちゃ大変だった…。

そしてようやくこれだと言うバランスに辿り着く。

最初のプロトロッド作製から4年、考案してから約5年の歳月をかけてようやく納得がいく物が仕上がった。

究極のヘビーバーサタイルロッド
BRIST comodo 7.5H

シーバス

現在、全国釣具店様・オンラインショップ様にて予約受付中!(6~8月デリバリー予定)

今までビッグベイトを使いこなしてきた人にも、これまでビッグベイトを使ったことの無かった人にも、この竿を使い感動と喜びを体感してもらえると幸いです。

※先日公開されたfishmanTVの実釣動画でも7.5Hの解説をさせてもらっています。
興味がある方は是非ご覧ください。

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